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(小説)『天空の黒 大地の白』

2017/06/07
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その数か月後――本格的な冬の訪れも間近くなった12月初旬。
ブランシュ伯爵邸で奥方は胸に手を当て、興奮した様子で歩き回る。
「なんて名誉なことでしょう。この屋敷にレティシア様をお招きできるなんて!」
間もなく15歳を迎える、王女レティシアの婚約が決まった。
北方にある聖ミハエル大聖堂で、婚礼の許しを司教から受けるのが王族のならわしである。
その巡幸の旅 … [続きを読む >>]





Last updated  2017/06/07 05:48:40 AM
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2017/06/04

*hannaさんにリクエストをいただいた、ティアナ視点でのアルブレヒト・スピンオフをアップいたします。
ティアナ=アルブレヒトの庇護を受ける、騎士見習いの少女。
ユベールのオーストリア行きに同行して、ドイツ・イタリアの対仏戦線でもずっと一緒にいた、あの子です。

番外編.レゾンデートル

記憶をたどると、行きつくのはいつも、あの雨の日。
使用人に手を … [続きを読む >>]





Last updated  2017/06/04 02:56:36 AM
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2017/06/01

*こちらはフィアノーヴァの落城後、レティシア達が宮廷に戻った頃。彼女とユベールがザンクトブルクの慰問旅行に出かける前のお話です。


番外編.フライハルト最後の騎士

1797年6月 王都 ブランシュ伯爵邸

「お兄様にしては、よく続いているわねぇ。」
白銀色の髪の少女が、ひっそりと微笑んで小首をかしげる。
屋敷の中庭で、今日も剣術の稽古にいそしむレ … [続きを読む >>]





Last updated  2017/06/01 11:19:59 PM
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2017/05/17



あとがき

 長い長い物語が、ようやく完結しました。
 連載期間=11年8か月?!ここまでお付き合いくださり、ひたすら感謝しかありません。

 私は物語が好きです。小説、漫画、映画、ゲーム、ミュージカル・・・様々な作品のファンになりましたが、自分の趣味はちょっと変わっていて、好きになる登場人物は大体、ほんの脇役とか一般受けしないタイプ。物語の中 … [続きを読む >>]





Last updated  2017/05/17 09:14:51 PM
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エピローグ あるいは一つの序曲

時は流れる――
1865年 ザンクトブルク

窓から見えるガス灯の明るい光線を眺めていたローレンツ侯爵は、再び書き物に戻ってペンを走らせる。
時折、机に積まれた年代物の紙束を確かめながら。
あぁ、このくだりは好きだ・・・気持ちの昂揚を抑えられず、彼は優美な笑みを浮かべる。
「・・・おじいちゃま。ねぇ、聞いてるっ?!」
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Last updated  2017/05/18 08:08:38 AM
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旅装を解きながら留守中の出来事の報告を受けたレティシアは、その足で宰相の居室を訪れたが、部屋は無人であった。
東棟の窮屈な階段を上り、彼女は王宮の屋上へ出る。
そこには鍵付きの巣箱が幾つも据えられ、鳩たちが餌をついばんでいる。
女王は小さく息を吐いた。
グストーが渡りを終えたばかりの一羽を手に取り、脚にくくられた通信筒を外している。
間もなく盛夏 … [続きを読む >>]





Last updated  2017/05/18 10:31:55 PM
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1797年7月26日 王都宮廷――

「えぇと、こちらは会議に回す前に、事前に折衝を・・・昨年の資料を添えてください。保管庫にあるはず。B12の棚です。それから・・・」
執務室でせわしなく応対しているのは、宰相を補佐する官吏、マルセルである。
一見、柔和だが手際がよく、およそ邪心とは無縁の彼を、宰相は重用している。
もっとも今日の彼は、ひっきりなしに持ち込ま … [続きを読む >>]





Last updated  2017/05/17 08:46:12 PM
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本日、連続で更新しています。
はじめに「新たな誓約(1)」からご覧ください。
~~~~~~~~~~~~~~~

「気持ちのいい風・・・」
抜けるような、蒼穹の青さ。
湖岸を歩くレティシアの声は明るい。
このところ、ようやく彼女は笑顔を見せるようになってきた。
特にユベールの侍女、シャルロットとは馬が合うらしく、時にはユベール抜きに二人で話に興じるこ … [続きを読む >>]





Last updated  2017/05/17 08:37:59 PM
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夜明け前――束の間の眠りに沈むフィアノーヴァの城に、彼女の靴音が響く。
通路で警備をつとめる竜騎兵が深礼し、扉の先へと進むと、そこは仮の霊廟だ。
部屋の奥、台座に安置された遺骸は白布に覆われている。
両側に置かれた燭台の炎が、鎮魂の光を投げかける。
レティシアは布を取り払い、側にひざまずいた。
胸の上で組まれた彼の手には、誓約の証である指輪がはめら … [続きを読む >>]





Last updated  2017/05/18 09:25:15 AM
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2017/04/17

日が沈み、空には宵星がかかり始める。
救護所で手当てを受ける負傷兵たちを慰問したグストーは、城外へと足をのばす。
西側の一画に、戦没者たちが整然と並べられていた。
彼の中を吹き抜ける、茫漠とした風――救えるはずの命を見送るときは、いつもそうだ。
隣接した天幕の一つにおもむく。
中には小柄な骸が、横たえられていた。
グストーは器にくまれた水で布をしぼ … [続きを読む >>]





Last updated  2017/04/17 05:47:24 PM
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