古典部の真実-----------!!
無駄の多いやり方。
それを放っておけず、介入したという奉太郎。
だが、それはえるのためではないのかと言う里志。
でも、推理でもして、1枚噛みたかったという奉太郎。
灰色ではなく、薔薇色が羨ましかったのか?
「かもな」
おっと、奉太郎ってば少し前向きになれたのか?
でも、薔薇色とは何か?
それが分からない奉太郎。
えるのようになることなのか、関谷のようになることなのか。
思案していたところ、姉から電話が。
今文集『氷菓』を作っている話をし、関谷の名前を告げると・・・。
カンヤ祭は『禁句』
あれは悲劇だった。
そして、関谷は優しい英雄だったと言い出す姉。
そして、詳しい話を聞く前に、時間がないと言って電話を切ってしまったのだ!!
自分の謎解きはまだ続きがあったのか。
見落としがあったよう。
関谷はみなの期待を背負って、自己犠牲を悔やんでいるはずはないと思っていた。
だが、もしやそうではなかったのか--------?
「確かめてやる!!」
おっと、珍しくやる気じゃん♪
薔薇色ってのに感化されたか~?
奉太郎の呼び出しを受けることになった3人。
補足があるという奉太郎。
方向が間違っているのか、踏み込みが足りなかったのか・・・分からない状態。
だが、関谷の件は英雄譚ではなかったと『氷菓』の序文には書かれてあったではないか。
ミスリードの可能性もある。
そして、『犠牲』は生贄かもしれないというのだ。
では本当はどう読むか?
すると奉太郎は
「序文を書いた本人に聞けばいい」と言い出したのだ。
そう。
その序文を書いたのは----------糸魚川養子。
司書の先生!!
だからあの時、自分達が古典部だと言った時、動揺めいた表情をしていたのか。
先生に話を聞けば、ある程度はこの話に、そして関谷の事も分かるのだろう。
それに、どうやら奉太郎はすでに糸魚川先生にアポまで取ってるという用意周到な話。
まさにやれば出来る子なんだよな。
やると決めたときの行動力が凄いわ。
そして、図書室で糸魚川に確認をすることに。
氷菓の序文は自分が書いたものだと認め、45年前のあの運動の話を聞きたいのだろうと言い当てる糸魚川。
でも。何故今ごろ?
そこでえるが関谷が叔父だと話をすると・・・。
お元気かしらと問う糸魚川。
だが、今はインドで行方不明になったままだという話を聞き、またお会いしたいと思っていたのにというのだが、その表情にあまり動揺が見られないのは気のせい?
えるは45年前の事件の真相が知りたいと訴える。
何故叔父の話は英雄譚ではなかったのか?
何故古典部の文集は『氷菓』なのか?
そこで司書室で、糸魚川に皆で集めた資料を元に、奉太郎が仮説を立てた話を聞かせることに。
この資料だけでそこまで読み解いたという奉太郎に呆れる糸魚川。
まるで見てきたよう・・・と言うことで、ほぼ奉太郎の立てた仮説は正解だったよう。
ようは褒め言葉だったって話か。
やはり見事すぎる推理。
で、この上、何を聞きたいのか?
奉太郎の知りたいのはただひとつ。
「関谷純は、望んで全生徒の楯になったんですか」
英雄らしく薔薇色の高校生活に殉じて学校を去ったのか?
これは痛いところを突かれたよう。
糸魚川は覚悟を決めたように、めがねを外し、みすかされていたものを吐き出すように語りだしてくれたのだ。
当時神山高校文化祭は、生徒たちの生きがいのようなものだったよう。
だが、いつしかそれは行き過ぎ、暴動とも取れるものになってしまったのだ。
そこで、当時の校長が、寒村の寺子屋に甘んじるなと教師達に発破をかけ、文化祭の日程を5日から2日に縮小してしまったのだ!!
これには学校中が反対。
学生の意志を統一しろという運動まで起こったというのだ。
文化祭縮小反対運動を作ろうという段階になり・・・実も蓋もない言い方をすれば、学生はおもちゃを取り上げられるような感覚だったという。
だが、ここまでしながら、
処罰を恐れ、誰もリーダーにならなかったというのだ!!
そこで白羽の矢を立てられたのが-------
関谷。
名前だけ代表扱いで、実際は別の生徒が運営していたよう。
まさに生贄。
スケープゴートってわけか。
だが、その運動はまたしても行き過ぎたのだ。
授業ボイコットまで起こしてしまい、その日、キャンプファイヤーで盛り上がった生徒達。
だがその火が引火して、格技場で火事を起こしてしまったのだ!!
結果的に、学校側が見せしめに退学させたのが、運動のリーダーだった関谷。
学生達は何もしないでそれを見ているしかできなかった。
なんと後ろめたい結果だったろう。
それでも関谷は最後まで穏やかだったという糸魚川。
関谷は望んで英雄になったわけではなかった。
なるほど、これが事件のもうひとつの真相ってわけね。
そして、奉太郎が気にしていた、学校内にある、ひとつだけ建物が古い格技場は、その時再建されたものが残っているから。
校舎立替の時はまだ古くなくて、今でも残ってしまったということらしい。
それに氷菓の文集の表紙の絵も生徒と教師と関谷の関係を示すもの。
すると、今度は里志があることに気づいたよう。
「カンヤ祭」は神山をもじったのではなく、ひょっとして『関谷祭』ではないのか。
本当は、「セキタニ」の呼び名をもじって、「カンヤ」としたのではないのかというのだ。
なるほど!!
だが、これは欺瞞。
関谷が望んで英雄になったわけではない以上、こんな扱いをされても迷惑なだけだろう。
だから古典部ではこの言葉は禁句になったという。
では、
何故文集が『氷菓』なのか?
これは関谷が退学が決まる前に彼が望んでつけたタイトルだという。
それを分からないという糸魚川。
誰も彼の想いに気づかなかったのか?
悔しさを感じる奉太郎。
「あのくだらないメッセージを!!」
あれはくだらない駄洒落。
氷菓を英語にしたら?
アイスクリーム。
関谷が残した本当の言葉は-------。
「I scream」
そして、叔父の言葉を思い出したえる。
何故あの時何故泣いたのかを・・・。
あの時「強くなれ」と言った叔父。
弱いままでは、いつか悲鳴も上げられなくなる日が来ると・・・。
それはかつて自分が生贄となり、退学の際、誰も見向きもしてくれなかった時に叫べなかった後悔なのだろう。
だから穏やかに学校を去ったのだ。
本当は叫びたかったのだろう。
学校に残りたかったのだろう。
何故自分だけがと恨んだだろう。
そして何より、弱い自分を責めたのだろう・・・。
その想いを後輩にも伝えたいとつけた、彼の叫び。
『氷菓』
えるは叔父の言葉に、
「生きたまま死ぬのが怖くて泣いたんです---------」
これですべてを思い出したと、涙を流し、奉太郎に感謝するえる。
「よかった。
思い出せました、これでちゃんと叔父を送れます」
「まぁ、たまたまだ」
「はい、たまたまですね」
そう言ってようやく笑ったえる。
文集の台割を考えたという摩耶花。
そこには、45年前の真相についての特集が組まれていたのだが・・・担当は奉太郎だって(^^)
まぁ、奉太郎が解いた事件なんだからね。
1番記事が多いと文句を言う奉太郎。
でも、こんなとき位しか役立たないだって。
で、奉太郎は今回は関谷への手向けと思って引き受けたよう。
何故あのふたりを巻き込もうと思ったのか?
今の自分が感じた気持ちが10年後にどう思うか。
でも、今感じているこの気持ちがどうなっているのか?
どうでもよくなっていると想いたくないというえる。
「今を生きてるのだから」
えるなりの今の自分の想いを大切にしたいと感じた結果なのだろう。
うまくは説明できない想いなんだろう。
でも、それは奉太郎も同じ。
でも、姉は何故奉太郎を古典部に入れたのか?
省エネの弟を動かすため?
姉への手紙に想いをしたためる奉太郎。
「アドバイスありがとう、いい旅を----------」
うまい構成で見せてくれたお話だったなぁ。
個人的にはこういうのめちゃ大好きだ。
原作が読みたくなったよ。
これで『氷菓』の意味も分かってすっきり。
奉太郎、鮮やか過ぎる♪
で、関谷は結局見つからないままって話になるんですかね。
まぁ、えるがこれでちゃんと強くなれた、答えをもう一度得られたことが一番の収穫ってことで。
この作品見てると、感想に必ず「なるほど」ってのを書いてしまう(^^;)
こりゃ今後の謎解きもめちゃ期待しちゃうわ。
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