思い出は鮮やかに------------。
出会ってすぐに意気投合。
浮かれて泥酔してしまった六花。
島尾はそんな六花を介抱し、自分は玄関で眠ってしまっていたようで・・・。
律儀な島尾を見て、恋してしまった六花。
そんな昔の夢を見ていた六花。
目を覚ましたその時、目の前にはミホが。
どうやら今、店は葉月が見ているよう。
まだ熱がある六花は休んでもらうことにして、ふたりでまわすことになったのだが・・・。
その頃、
店では葉月と島尾はにらみ合っていたのだった-------。
切ない恋の対立が続くふたり。
誰の感情にも移入できてしまうこの作品は本当にいい作品だと思う。
今日の攻防は、六花にどっちがふさわしいか。
同じ境遇に立っていたなら、六花は自分を選ぶと強気の島尾。
だが、彼は今や地団太も踏めない状況で(空回りする足がめちゃシュールだったわ)触れない、話せない、見えない。
「六花ちゃんが望んでる幸せは、僕と一緒にいる事なんだ!!」
そんな風に言われても、どうしようもない。
病気で亡くなったのは島尾のせいではないけれど、六花が次にいけないのは確実に島尾のせい。
「譲れよ、いい加減、俺に」
思わずそう言ってしまう葉月。
で、性懲りもなく何度も地団太を踏むまねをする島尾。
・・・なんか可愛い♪
そこへミホから電話をもらう葉月。
どうやら六花が目を覚ましたようで、先にご飯を食べてとの事。
2階に行くなと立ちはだかる島尾。
だが・・・
彼にはどうやっても葉月を止める術はないのだ!!
悔しがる島尾を放って、六花の部屋へ向かう葉月。
入るなという六花を無視して、強引に部屋に入り、こっちを向いてくれなきゃ大声を出すという、わけのわからない事を言い出す葉月。
だが葉月の顔を見た六花は、思わず顔を赤らめてしまう。
葉月はまた熱が上がったのかと心配して六花の額に触れるのだが・・・。
その骨ばった手が、六花の夢の中の島尾と重なる。
すると、突然六花は、葉月の身体を抱き寄せたのだ!!
高鳴る鼓動。
思わずタイミングがおかしいと誤魔化すように動悸の強さを誤魔化す葉月ですが・・・。
これは見ている島尾が辛いよなぁ(^^;)
「俺、生涯二番手でもいいんです」
「葉月くんって・・・変なの」
そう言って抱きしめ返す葉月の背に、もう一度腕を回す六花。
ふたりを見ていた島尾は・・・肉体がないから、涙も出ないことを知る。
「どうして僕はここにいる?どこにも行けない、あやふやなまま。
誰のために、何のために-----------?」
一人にしないでと言ったのは、六花。
なのに-------!!
その時、突然地震めいたものが発生し、怯える六花を抱きしめる葉月
思わず見上げた宙では、島尾が膝を抱えてうずくまるようにして上下逆の状態で浮かんでいたのだ。
こめかみを掠めていったのは-------時計!!
どうやら島尾は物を投げる力を得てしまったよう。
店の心配をする六花に先に行ってて欲しいという葉月。
「ここは六花ちゃんと僕の寝室だ」
ついに対立が表面化。
「出てってよ、頼むから。
じゃないと、僕・・・いつか本当に、君の事、殺すような気がする--------」
だが、もし自分がいなくなったとしても、同じように男は現れる。
そして、毎回追い払うのか。
いつまで?
六花が死ぬまで?
でも島尾は成仏する気はあるらしい。
その協力をするから早めて欲しいという葉月。
「ホントに?
じゃぁ、いっぺん身体貸してくれる----------?」
って、それはさすがにそんな簡単にハイとは言えない条件。
本当に返してくれるのかも怪しいところ。
まだそこまでこの幽霊・前夫・島尾を信用しきれないもんね(^^;)
どうやら店は揺れていなかったらしく、やはりあれはあの部屋だけに起こった現象だったよう。
寝てなさいとミホに言われて部屋に戻って来た六花。
仕事に戻った葉月をちょっと寂しげに見送る六花。
葉月が「二番手でいい」なんて言ったから、また島尾の事を思い出してしまったよう。
「会いたいな・・・」
やっぱり六花の中で、今はまだ島尾の方が1番なんだね・・・。
でも、やっぱり諦めきれない島尾は、その後もずっと、少しでいいから身体を貸してくれと葉月にせがむ。
断り続けた結果・・・またも地震!?
島尾の怒りに何かが反応するようで。
これが大きくならないことを祈るばかり。
さて、明日は定休日。
なんとか今日の業務をこなして店を後にするミホと葉月。
二人で一緒に帰るとかいうのもないので、今日は一緒に夕飯を食べに行くことに♪
日本酒で乾杯して、当然六花の話になるわけですが・・・。
やはりというか、ミホの方には、六花のための見合い話がよく来ているよう。
ミホ的には、あの店はもう六花のものという意識のようで、新しいお婿さんを向かえたら、一緒にやるもよし、たたむもよしという感じのよう。
どんな弟だったのか?
小さな頃から入退院を繰り返してきていたから、達観していたという。
今のイメージからは理解できない葉月。
写メが残っているからと言うことで、携帯で撮った写真を見せてくれたミホ。
そこには笑顔満開のボブカットの六花と、島尾の姿が!!
あまりに可愛いくて、しあわせそうな写真を見て、軽く凹んだ葉月。
でも、そんな写真を、機種変した今も消せないで持ち歩いているというミホ。
そんな彼女の気持ちを理解した葉月。
「消去する必要なんか、ないじゃないですか。
無理して平気なフリして、すげぇ好きだったのに、仕方なく忘れるとか。
向き合うの辛くても、ちゃんと墓作ってやんねぇと」
・・・って、どうやら墓はちゃんとあるんだけどね(^^;)
まぁ、これは比喩。
忘れるのではなく、大切な思い出にしちゃえって事なんだろう。
切花は幽霊みたいだと最近思う葉月。
きちんと枯れて肥やしになれと。
自分の手は土を耕せる。
六花を抱き上げることも出来る。
でもこの先、あんな笑顔にさせることは出来るのか?
不安が隠せない葉月。
そして、先ほど見せてくれた写真が、花やしきに行った時のものだったのを思い出した葉月は、ひとつの賭けに出る。
翌日、風邪もなんとか治った六花はすでに店にいた。
昨日同様身体を貸せという島尾の言葉は無視して、
葉月は六花に新聞屋からもらったと、チケットを見せて、今度一緒にいかないかとデートに誘ったのだ。
そこは-------花やしき!!
だがその場所を見た瞬間、夢の中で見た景色を思い出してしまった六花は、
ぽろぽろと涙を流し始めてしまったのだ!!
「願いはひとつ------------いつも笑っていて欲しい・・・」
笑顔にするどころか、泣かせてばかりの葉月。
折角のいい雰囲気もダイナシ。
やっぱりどっちの気持ちも分かるだけに切ない。
新しい恋がしたいと前向きになっている六花だけど、やっぱり心はまだ忘れていない。
島尾と短い時間しか一緒に要られなかったからこそ、余計に想い出が鮮やかなんだろうなぁ。
最後は葉月が島尾を受け入れるのか。
身体を貸すとかするのかな。
想いが叶ったときに、初めて成仏することが出来るのだろう。
島尾の想いをどうしてあげるのか?
そこがこのお話の一番重要な所になりそうな気がします。
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