個人戦開始----------!!
だが、団体戦決勝で、指を怪我してしまった千早は、音が聞けても、身体が反応できないよう。
そりゃ左手で勝とうと考えてるあたりで、A級選手を舐めてるよ。
しかも相手は明石女子の多部。
彼女は団体戦で瑞沢に負けているからこそ、余計に勝つ気で来てるのだ!!
しかも彼女は豪腕。
西田が言ったように、なんと男らしいかるた!!
まだ序盤。
でも、左手の振りの確認をした所、いつもと違う重心の位置や、感覚に戸惑ってしまう千早。
だがこれは考えたら負けなのだ。
千早は考える事などしない。
払うことだけを!!
すると、
左手でも札を取ることが出来たのだ!!
だが、囲い手の練習などしなかったので、次は囲い手をしたのにとられてしまったよう。
悔しがる千早は、今度は囲い手を越えて札に触れたのだ!!
微妙な判定。
だが、多部は正直に千早の札だと進言。
その時、千早は左利きの人の囲い手がどんな風に見えるのか等、左手の動きについて考えるようになったのだ!!
なるほど、これは新しい発見。
左手を使うことで、左利きの人のかるたの気持ちがわかる。
そして右利きの人の弱点も見えてくる!!
2枚連続で同じように囲い手を突破して取った千早。
「やれる!!」
そう感じる千早。
だが・・・やっていくうちに違和感を感じる。
敵陣には突っ込めるが、自陣には反応できないのだ!!
何故?
自転車のブレーキが半分かかったような感覚に戸惑うばかりの千早。
その頃・・・
なんとまだ25枚読ませていないのに、新が試合を終わらせたのだ!!
どうやら2枚お手つきさせてのパーフェクト!!
すごすぎる(><)
続いて詩暢がこちらもパーフェクトで試合終了。
次元が違いすぎるわ、この二人!!
新はすぐに千早の試合を見に行くのだが・・・右手の怪我を見て驚いてしまう。
そして、左手で試合をしているのを見て、肩が違うのだとすぐに弱点を察したよう。
今までずっと、すぐに自陣へ突っ込めるように右肩を作ってきたのだ。
それを急に変えて対応できるような簡単なものではないのだ、かるたは!!
既に10枚差。
諦めてくれたらと考える多部だが、千早にそれはないだろう。
最初から右手でやればよかったと思ってしまう千早。
だが、1試合しか出来ないなら、それは新とやりたい!!
「新に当たるまで、勝つんだ!!」
そう強く思う千早。
そして、自分の陣の札を見た時に、咄嗟に気づいた配置。
千早は札の配置換えを希望し、なんと、今までの左右対称に札の配置を換えてしまったのだ!!
大量の配置換えはマナー違反。
でも、右利きの人が左手で勝負することに比べたらハンデにはならないと考えた多部はそれを了承してくれたのだ!!
「漢らしい!!」
感激の千早。
大感謝♪
かく乱?
否、これは賭け。
「左手でいつも通りを--------!!」
そして読手の声に耳を澄ました千早は、右手と同じように反応出来たのだ!!
「出来た!!いつも通り!!
左右真逆の、いつも通りだ!!」
驚く新と多部、そして応援に入っていた宮内。
何故いきなりそんなに早くなるのか?
なるほどね。
左右で同じ動きをするのではなく、対照の動きをする方が、脳が混乱しないのだ!!
これぞ千早の本能!?
野生のカン!?(わはは)
でも、お見事!!
だから多部側から自陣の配置を見て、そのことに気づいた千早は、札を左右真逆に入れ替えたわけね。
一度立ち上がり、息を抜く多部。
それで冷静になった多部は、持ち直したのだ!!
彼女は恵夢と一緒にクイーンを目指すという目標があるのだ。
簡単に負けるはずがない。
千早もそれはわかっている。
「集中!!」
そう言いながら、笑顔の千早。
楽しそうにかるたをする千早を見て、新は昔千早に最初にとられた札も左手だったことを思い出す。
あの時も千早は楽しそうだった。
変わっていない。
そして--------2枚差で千早の勝利!!
そうなのか~(><)
なんか個人的にはここで負けてもよかった気はしなくもないんだけどなぁ。
多部は勘違いするなと千早に怒鳴りつける。
今回は暗記で負けただけ。
受験勉強で暗記を培い、また勝負すると、覚えておきやと指を突きつけ宣戦布告の多部。
男らしすぎる~♪
しかも受験勉強がかるたの肥やしとかステキすぎると大感激の千早。
「すごいな千早!!」
その時、興奮したように千早に左手で勝つなんてすごいと話しかけてきたのは・・・新!!
最初に千早にかるたを褒めてくれたのは、新だった。
頬を高潮させる千早。
そして発表された2回戦の相手。
どうやら西田の1回戦の相手は筑波が負けた市村だったよう。
絶好調の西田は、今日はまける気がしないと親指を立ててポーズを決めるのだが・・・。
2回戦の相手は新!!
あああああ。
残念、西田っ(><)
千早は金子という秋田の子と当たるよう。
また新と当たらなかったと残念に思う千早。
でも・・・新は今、手を伸ばせば触れられる距離にいるのだ!!
そのことを不思議に感じる千早。
そして始まる2回戦。
西田にとっては因縁の対決。
小学生の頃、何度やっても新に勝てなかった西田。
かるたバカにならなければ新には勝てない。
一方、観客席には新の両親も来ていたよう。
ずっとすごい形相で祈り続ける両親の姿は、傍目から見たら熱心な親御さん・・・になるのだが、実はこの両親、まったく真逆の事を願っていたのだ!!
そう、先日の祖父の墓参りの際、
新がこの高校選手権で優勝したら、大学は東京へ行きたいと願ったのだ!!
だが、そうなれば仕送りや学費で400万!!
それを考えると、地元の国立へ行ってもらえたら両親としては何よりなわけで・・・。
「負けろ、負けと」と念を送り続ける両親(わはは)
そっちかぁ。
西田は先生の教えに従い、次々と自分の中の早い札に反応。
指導が見える。
先生の存在が。
素直にそれを「すごい」と感心する新。
千早の学校にはタイプの違う色んなかるたをする選手がいる。
それを喜ぶ新。
だが・・・やはり新は早い。
除々に差を広げられてしまう西田。
なんで、何が違うのか。
自分だってずっと頑張ってきたのに。
だが、新は今年の選手権にすべてをかけているのだ。
ここで約束を取って、推薦を早く確定させれば、秋と冬の名人戦に集中できるからと------!!
その時、西田は目に入った千早の事を考える。
もし自分が利き手を怪我したら・・・棄権していた。
昨日の団体戦に勝つことしか考えてなかった千早。
試合中も相当痛かったはずなのに。
駒野と菫は、チームのために必死に情報を集めてくれた。
奏は自分の敗戦が軽くなる勝利をすぐにあげてくれた。
筑波は試合に出たくて必死にアピールしていた。
太一が最後まで諦めなかったから、団体戦で優勝できた。
「俺は何をやってきた?」
思わず拳を握り締めた西田は、最後まで諦めるなと、再び息を吹き返したのだ!!
「諦めるな!!」
それでも・・・勝利したのは、新。
ありがとうございましたと礼をしたまま、頭を上げない西田。
その指が・・・震えていることに気づいた新。
昨日も全力の5試合をしてきた瑞沢。
「瑞沢の人はみんなそうか?
こんな一生懸命なかるたを取るんか?」
「当たり前だ!!」
自分が一番一生懸命でないと、悔し涙を流す西田。
自分以外はみんな「もっと一生懸命だ!!」
その言葉にハッとなる新。
「クッソ!!」
忘れるな!!
そして、先ほどの対戦の復習をする西田。
忘れるなと、新の背中を見て心の中で何度も確認しなおす。
「だからイヤなんだ、強い奴。
勝ちたくなるから。
頑張んなきゃいけなくなるから!!」
そして・・・千早、2回戦突破!!
3回戦の相手は--------なんと詩暢!!
新と当たるまでは負けない!!
そう決めたのだ。
千早はついに右手の包帯をはずすのだった--------。
西田の試合、熱かったなぁ。
やっぱ最後の涙は泣けたし。
頑張って頑張っても、どっちかが勝つか負けるか・・・の世界なんだよな。
でも、今回は2期に入って、新が久しぶりにずっと出ずっぱりでしゃべってくれたのは嬉しかったなぁ。
その分太一の出番がなかったわけですが(^^;)
新との対決の前に詩暢と!?
メインはそっち?
これはどうなるか楽しみだなぁ。
また最後はおずけになるのか、怪我してる分、間違いなく千早は不利なわけだし。
左手の隙や感覚を少しでも知ったのはいいけど、そんな事でクイーンを負かせるのは出来すぎな気がするしね。
3回戦、注目のカードですね!!
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