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テーマ:新潟県中越地震(274)
カテゴリ:√防-ボウサイ-
新潟の実家へ向かうコトになるなんて、朝には思ってもいませんでした。
夕方、買い物ついでにお魚を見てこよう、なんて気軽に出かけたハズ。 途中で道路が揺れて、地震に気がつきました。 ニュース速報を見ると、新潟。 この時は、電話が通じなくて、少し心配したけど、地震直後だからしばらくすれば回復する、と軽く考えていて、そのままスーパーで買い物。 その途中にも揺れて、ナニか気持ち悪くなって、急いで帰宅。 実家に、電話は繋がらないまま。 携帯にもかからない。 被害を知れば、通信が回復するとは思えない。 ただ、テレビを見、リダイアルするしかできないトコロに、奇跡的に父親から電話。 怪我はないが、食器棚は倒れ、水道も止まった、とのコト。 その上、母親は県外に旅行に出ていて、彼一人。 しかも、余震が来たから逃げると、電話は切れた・・・ まあ、いいでしょう。 生きていると分かれば、やるコトは一つ。 水、食料、キャンプに使っている機材一式もっていく準備、開始。 ところが、道路も寸断されて、通行止めが多数ある、という情報が入り始める。 けど、具体的な情報は、手に入らない。 実家に行くには、どの道路を行けばいいか、分からない。 実家に着けるか、分からない・・・ 用意するだけ、無駄なんじゃないかと思い始めた中、父親から電話。 (しかし、この電話が繋がらない状況で、よくかかるモノだ) 来なくていい、絶対にたどり着けないと言う彼に、カチンとくる。 「じゃあカケましょう。着いたらお礼を言ってください」 怒りだろうが、プライドだろうが、前へ進む燃料になるなら、何でもいい。 途中で弟をひろって、東北道、磐越道を駆け抜ける。 道中、(新潟→携帯電話はかかり辛いが、新潟→固定電話は辛うじて繋がるようなので)弟の家に父親からかかってきた電話の内容が、弟の奥さんから携帯に入る。 冷蔵庫が倒れ、窓ガラスがかなり割れている、とのコト。 テレビもラジオも、不安にさせる内容しか報道しない。 みなさんテンションを下げてくださる、と私が言うと笑いが起きた。 もちろん、私も笑った。 笑えるなら、大丈夫だ。 高速道路は、三条インターで通行止め。 しかも、直前のパーキングエリアでの情報では、国道8号線も途中で通行止めらしい。 ・・・まあ、なんとかスル。 カーナビのVICS情報が、ものすごい勢いで更新されて、生きている道路を教えてくれる。 とはいえ、通行止めになっていないだけで、停電で信号が消えていたり、水道管の破裂で水浸しになっているので、油断はできない。 倒れたブロック塀。 真っ暗なコンビニ。 誰も通らない道路。 ここは、私が生まれ育ったトコロなんだろうか? 「騎兵隊の到着ですよ」と笑う私に、父親は「ありがとう」と言った。 ・・・午前四時近くにはなったが、カケに勝った。 読了ナシ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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