僕が僕らしくあるために

過日よりＰＬＡＹし始めました「Fate/stay night」
ですが、とりあえず「１周目」を終えました。

ゲームを進めるにつれ、主人公の「気持ちの強さ」
というか精神力、が並外れていることは
強く感じました。

だから・・・なのか、エンディングが
あのような形になることが、本当に
良かったのかどうか、今現在の僕は
上手く受け止めることが出来ていません。

理解はしています。
主人公にせよ、セイバーにせよ、
彼らならばあのような終わり方を
選ぶであろうことは予想も出来ますし、
理解もします。
ですが、それが本当にハッピーエンドなのか
どうかと問われれば、僕にはよくわかりません。

「僕にはよくわからない」ということの
裏返しは、「僕ならそうしない」という
ことなのだと思います。
もちろん「そうしない」のではなく、
「そうできない」と言う方が、正しい
表現なのでしょうが。。。

世の中（＝人生）は不条理であり、
何事も都合よく行くわけではない。

だからこそ、自らの願いを叶える為に
「聖杯」なるものが生み出され、
その中に含まれていたもの、そして
それを手に入れるための過程が、
禍々しいものになるのかも知れません。

その「不条理」を受け止め、
理解出来た者だからこそ、
彼らは「勝利者」になったのだと
思います。

ですが、勝利の末に手に入れたものが
「不条理」だというのは、あまりにも
過酷なような気がしてなりません。

不条理を受け止めるために強くあらねばならない。
強いからこそ不条理を受け止めることが出来る。
だから最後まで不条理で構わない・・・
のであれば、あまりにも救いが無いような
気がします。

主人公が見たラストシーンの「青空」は、
「快晴」だったのでしょうか？
僕には、ポッカリと胸に空いた
「空洞」であったように思えてなりません。