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2024/05/21
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳

◆ 雲仙普賢岳がトンデモないくらいの△▲△を放出、ひり出た勢いで対岸にまで被害が及ぶ(1792年)。 ◆ 岡山県の山奥で八つ墓村の呪いからか、△▲△ △▲△(1938年)。 ◆ 岡山県の山奥で八つ墓村の呪いからか、ある自宅警備員が30人ばかり血祭りに挙げて自殺(1938年)。
【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 /令和5年05月21日

【ロシアの“旧態依然戦車”が戦場へ】質よりも量を優先、
戦車供給から見るプーチン・ロシアの今 =中節=

=Wedge_Report 【プーチンのロシア 2024年4月19日】 / 
服部倫卓( 北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授
 



新車か旧車か、それが問題だ
 22年2月24日にプーチン体制のロシアがウクライナへの全面軍事侵攻を開始して以降、ロシアの軍需産業の稼働状況につき、さまざまな憶測が語られてきた。当初は、国際的な制裁で、半導体をはじめとする重要部品を入手できず、開店休業状態に陥っているといった見方が優勢だった。
 しかし、ここ半年ほどは、ロシアの政権幹部が軍需の増産に関し手応えを口にする場面が増えてきた。たとえば、昨年12月にロシア国防省で恒例の拡大幹部評議会が開催された際に、ショイグ国防相が軍需産業の成果を列挙している。
 国防相によれば、22年2月の開戦後に各品目の生産は、戦車:5.6倍、歩兵戦闘車:3.6倍、装甲兵員輸送車:3.5倍、ドローン:16.8倍、弾薬:17.5倍に拡大したという。また、23年に軍に納入された兵器の数は、航空機・ヘリコプター:237機、ミサイルシステム:86基、近代的な多目的潜水艦:4隻、軍用艦:8隻、戦車:1530両、歩兵戦闘車・装甲兵員輸送車:2518両に上ったとのことであった。ただし、ここで注意すべきは、ショイグ国防相が戦車に関しては、「新規の、そして更新された戦車が1530両」という微妙な言い回しをしていることである。
 情報筋によると、ウラル工場は22年2月の侵攻開始直後に、国防省から400両の戦車の発注を受け、可及的速やかに納入するよう求められたとされる。しかし、同社の新規生産能力はせいぜい年間200~250両止まりである。こうした事情から、ロシアは大量にストックされている旧式戦車を修復・更新して、戦場に送り出すという作業を強化することになった。



 ウラル工場は、新規生産と並行して、旧戦車のリストア(修復)も手掛けている。それ以外に再生作業に従事している代表的な工場としては、前出のオムスクトランスマッシュ、サンクトペテルブルグ近郊に所在する第61装甲戦闘車修理工場、極東のザバイカル地方にある第103装甲戦闘車修理工場が挙げられる。
 これらの工場は、それぞれ年間200両ほどの旧戦車のリストアをこなすことができるようだ。また、22年9月には、ロストフ州カメンスクシャフチンスキーとモスクワ州ラーメンスコエに新たに装甲戦闘車修理工場を建設する計画も明らかになった。
 ちなみに、オムスクトランスマッシュは、10年にウラル工場の傘下に入っている。また、第61、103をはじめとする7つの装甲戦闘車修理工場も、プーチン大統領の決定により13年にウラル工場系列に入ったということである。
 これは後述の最新鋭戦車アルマータT-14がロシアとしては画期的な長いライフサイクルの利用を想定していたことから、そのサービス体制を充実させるための措置だったと言われている。もっとも、ウクライナ侵攻が始まると、実際には装甲戦闘車修理工場は、新型戦車アルマータの整備という当初の想定とは異なり、廃戦車の復元を生業とすることになったという逆説がある。
ゾンビ戦車の供給源
 そして、ロシアには何箇所か、退役した戦車が解体されるのを待つ戦車の墓場のような場所があり、旧戦車の供給源となる。中でも最大と言われる極東のブリヤート共和国ウランウデ郊外のヴァグジャノヴォ保管場には元々、3840両の旧戦車が保管されていた。それが、衛星画像の解析によると、23年5月には2270両にまで減少しており、この時点までに1570両ほどが再利用のために運び出されたとみられている。
 ちなみに、ウクライナ侵攻以前は、ロシアは保管場に置かれていた旧式戦車を定期的に解体処理していた。14年から22年までに、35件の解体処理契約が締結された。



 ところが、契約数は17年に減少し始める。国防省の担当者は当時、計画されていた1万両ではなく、4000両のみが解体されることを明らかにし、残りの戦車は「国際情勢の変化次第で」役に立つかもしれないと含みを持たせた。そして22年、国防省は戦車解体の契約締結を全面的に停止した。
 上述のとおり、ショイグ国防相は誇らしげに、23年に1530両の戦車が納入されたと語った。しかし、そのうち新車であるT-90M「プロルィフ」、T-72B3Mは、どんなに頑張っても300両くらいであろう。残りは、廃戦車が保管場から運び出され、甦って、現役復帰したものと考えられる。
 廃戦車を再生するにしても、新たに据え付けるコンポーネントの調達は必須であり、国際的な制裁網に直面するロシアにとっては試練となる。『日本経済新聞』の調査報道により、19年にロシアがミャンマーに輸出した戦車用の照準望遠鏡6775台とカメラ200台を、ウラル工場が22年12月に2400万ドルで買い戻したことが明らかになった。こうした事例を含め、おそらくロシアはあの手この手で、コンポーネントや部品をかき集めているのであろう。
 現場からの証言によると、戦場に引っ張り出されてきたアンティーク戦車には不具合が目立ち、役に立たないことも多いという。しかし、今のロシアは質よりも量を重視している。また、旧式の個体は主力戦車というよりも、歩兵戦闘車的に使われることが多いようだ。
 廃戦車が大量にストックされているロシアとはいえ、年式の比較的新しいもの、状態の良いものには限りがある。1970年代のT-72はまだいいが、ロシア軍は22年末には60年代のT-62をウクライナ戦線に投入し始め、さらに23年夏以降は50年代のT-55すらも戦場に引っ張り出しているという。
 ロシア軍はウクライナでの戦闘で、23年末までに2500両以上の戦車を失ったと言われ、その後も損失は続いている。旧態依然戦車の投入作戦により、「量」の面ではある程度補充できても、「質」の面では劣化が進んで行く公算が大きい。 

・・・・・・・・明日に続く・・・・



○◎ ○◎   ◎ ◎ ◎   ◎○ ◎○ ◎○ 

古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 
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Last updated  2024/05/21 05:10:07 AM
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