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カテゴリ:フランス・フランス人
フランス語は数を計算できないという石原都知事の発言のことを初めて聞いたのは、ひよこさんの日記ででした。
あれからとうとう訴えた人が出てきたようですね。 さらに都知事にフランス語学習セットがプレゼントされたとかいう話題も読みました。 確かに、80は4X20と言わなくてはいけないし、93なら4X20+13だし、なかなか慣れないと大変かもしれませんが、そんな理屈を考えずに素直に80は4X20と読むと受け止めるしかないですよね。 私がわからないのは、数自体よりもフランス人の数を含めたものの捉え方です。 「2秒お待ちください」とか「2分お待ちください」とかよく言われるんですけど、2秒が2秒であったためしはなく、2分と言われた場合は5分以上は覚悟しなければいけないことが多いです。 この話はよくあちこちで聞きますよね。 2秒とか2分というのは単なる表現として使われているのでしょうけれど、「ちょっと」と言わずヘンに数字をしっかり言われるものだから、我々外国人はほんとうに2秒、2分だと思ってしまいますから困りものです。 ところがその「ちょっと」という言葉の使い方も、違和感があることがあります。 例えば昨日の夕立。 雷がガンガン鳴って一時的には結構強く雨が降ったのですが、天気予報では「ちょっとした」夕立となっている。 30分くらいは続いたし、あんな雷雨では「ちょっとした」とは言わないのでは? たぶん・・・長い一日から見たら降水量はたいしたことがないからかもしれませんが、「ちょっと」を鵜呑みにして若干雨が降る程度と思っていたらえらい目にあいます。 そしてたまに発生する地下鉄のストライキ。 各線毎のスト状況が発表されます。 そこで判断に困るのが、○○線、4本のうち1本運行とか3本のうち1本運行とかいう表現です。 まともに捉えると、通常3分毎に1本くるとして、それが4本中3本なくなるのだから、1台のがすと4X3分で12分待てば次の電車が来るはずです。 が、3本に1本は運行しているはずの線で、待てども待てども電車が1台も来なかったことがありました。 そうして30分くらい待った頃・・・ 駅員さんがホームに下りてきて、「お待ちの皆さん、待ってもムダですよ。次の電車はたぶん1時間後くらいですから」。 あれからなんとなくわかったのですが、3本のうち1本というのは、例えば朝一番の電車が着たから、次の2台はなくてその後のが来るという考え方ではなく、1日の全運行数からみて1/3の電車は動くと思ったほうがいいような感じです。 1日という大きな枠で見るので、1時間全然電車が来ないときもあれば、次の1時間中には5台くらい来るとかいうことがありえます。 2秒の話なんか特にそうですが、話し手は2秒と言いつつ、自分で勝手にそれに幅を持たせているような気がします。 そして、聞く方も幅を持たせて聞かねばなりません。 こういうクセがついているからでしょうか、仕事で「お昼までににやってください」と頼んだことは、勝手に「その昼イチでいいか」と解釈され、さらにそれがずれ込んで夕方までくらいになってしまいがち。 そこで、数字には数字を。 「午前中に」「お昼までに」という曖昧な表現は避ける。さらに「12時まで」と言うと忘れてお昼食べに行っちゃわれることもあるので、「11時まで」などと言うようにしています。 11時という時間は昼イチと拡大解釈するにはちょっと無理があるし、最悪この時間に頼んだものが来なくてもその人がお昼に行っちゃうまでの1時間の間に催促することも可能です。 それに時間的にもなんとなく中途半端で、聞いた方に「この時間に何かあるので、頼まれた書類が必ず必要なんだな」という危機感も与えてくれます。 ただ、パーティーなどにご招待した場合は、きっかりした時間は言いません。8時から8時半の間にボツボツとって感じでしょうか。 こうしておくと、用意する側にはとっても気が楽ですし、最初から幅を持たせておくと不思議と、わりとその時間内に皆集まります。 こういう呼吸の合わせ方、たまにちょっと疲れます・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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