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30代サラリーマンの読書日記 ~本の感想・あらすじ~

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2021年08月24日
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カテゴリ:歴史
古代エジプト、ローマ、ギリシャ、アステカ文明などの古代文明における精巧な加工技術や高度な建築技術を紹介し、科学的側面からその成り立ちや方法を分析している。

筆者は半導体結晶の研究をしている研究者らしく、考古学的アプローチではない他の本にはない視点で新鮮だった。

ピラミッドの形は半導体のシリコン結晶に形が似ていて、その傾斜角度や各辺の比までも近似している。

当時の人たちが建設のための石をどのように運んだのか、というところやどのように石を切り出したというのかという方法については興味深い内容だった。

当時は車輪も使われておらず、石の下に木を引くなどして引っ張っていた。
切り出しは、石の目に沿って叩いてヒビを入れて切り出す方法のほかに、丸い石を叩きつけて徐々に削っていったそうである。
とても気の遠くなる作業である。

私が本書で最も感心した技術は、古代ギリシャの自動扉である。
およそ2000年前に世界で最初の自動ドアがあったのだ。

ギリシャの神殿では、扉の前に置いてあるかがり火に火を灯すと、その下の地下に隠されている水槽の中の空気が膨張し、水槽の水が押し出され、さらに繋がっているバケツの水が移動する。

その他にはナスカの地上絵をどのように描いたのかということも納得できる形で書かれている。


しかし、私が思うのはこれらは全て今残されている物や文献だけを頼りに、しかも古代の技術が現代より劣っていることを大前提に推測しているに過ぎない。

もちろん物証や文献でしか、過去の歴史を確証をもって表すことはできないが、ピラミッドやナスカの地上絵といったものには宇宙との交信といった目的もあるのではないか、というかあってほしいということも思う。

オカルト的考えではあるがそう思っている。

例えば、アンデス文明の精巧な石の加工技術にしても、当時実現可能であったと思われる技術だけでは説明がつかないことも残されている。

また、ピラミッドはかつては真っ白な化粧石で覆われていた。
そんな馬鹿でかいものを、しかも周りの景色と比べれば異質なものを、ただ王の墓建設という公共事業だけの目的で何十年もかけて作るだろうか。

ナスカの地上絵は灌漑用の通路であったと言われる。
確かにそうだったかもしれないが、地上からや山の上からでさえも判別できない絵をわざわざ描く必要があったのだろうか。

もし、今なんらかの原因で人類がほぼ壊滅して建造物などが全く人の管理されない状況に置かれたとしたら、1万年後には完全に朽ち果てて木々が生い茂りその痕跡はほぼ残らないそうである。

古代に今より高度な技術があったとして、その時に隕石などなんらかの理由で人類が一旦ほぼ壊滅しその痕跡が一旦無くなっているという可能性も考えられる。

実際ははるか昔に起こっていたことなどは全くわからないと思うし、そういうロマンみたいなのが古代遺跡の魅力であると思う。



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最終更新日  2021年08月24日 05時53分33秒
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