ブックマラソン12冊目 「さっちゃんのまほうのて」
毎年、小学生向けに図書館が「ブックマラソン」という企画をしてくれている。(多分…なんだけど)毎年、図書館の人が50冊の学年にあった本をピックアップしてリストにしてくれて、そのリストに載っている本を読んだら図書館へ行って「スタンプを貰う」というシステム。 現在、これにチャレンジ中。 先天性の見えない違いがある子を取り巻く…話。重そうな話だな…と思っていたけど、ダンシはなぜかこの本を「読みたい」と自分からリクエストしてきた。きっと「なんだか楽しそうな魔法使いの本」かなんかだと思ったんだと思うけど。 で、これ、いろいろなメッセージが詰まっていると思う。生まれたときに多いものはとれるものもあるけれど、ないものは「ない」。つくれない。誰が悪いっていうわけじゃないけれど。なんだか生物の授業を思い出す。すべては「偶然」が当たり前を生み出しているんだろうなぁ…。 そして、どんなに小さくても幼くても、人間はマウントをとる生き物だっていうことだし、もしかするとマウントをとっている側の子も形では見えない違いをもっている、生きづらさのある子どもかもしれない。(人のことを思い図ることができないのかもしれない) 幼稚園の先生は大人なのに、そこら辺の集団をまとめる指導力はなさそうだし、問題と向き合うわけではなく別の要件で課題をすり替えて対応しようとするし…。 耳障りのいい言葉ではなくて、本質を考えなきゃね…。 作者の意図とはかなり違うところを深読みしているかもしれないけれど…。それはそれでアリにしていただけると嬉しいかな。「ソーシャルインクルージョン」の入り口を考える本としては、すごくいいと思ったよ。