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テーマ:読書(8220)
カテゴリ:読書
「幸福の王子」はオーディオブックの使い勝手など確かめながら聞きました。
計三回ほど聞きましたが、この話はこれでいいのかという思いにとらわれてしまいました。 「幸福の王子」は世界的な名作として知られていますが、私にとってはムカつく話です。 「幸福の王子」はオスカー・ワイルドの作品です。 オスカーワイルドは19世紀末文学の旗手です。 耽美と退廃のイメージがあります。 最終的に男色をとがめられ収監、失意から回復しないまま死亡しました。 すごい文学者です。 私が気になったところは、挑発的だったこと。 当時不道徳だとして叩かれるような事に対してもチャレンジし続けた人だった、という印象です。 世間がどうだからとか国家がどうだからとかで自分を曲げず、自分の価値観に殉じたすごい人です。 「幸福の王子」はどんな話かというと; 街に立っている幸福の王子と呼ばれる銅像がありました。 銅像には生前の王子様の魂が宿っており、不幸な人々のことを悲しんでいました。 ある日渡り鳥であるツバメは王子が泣いていることに気づきます、 王子の依頼を受けて、ツバメは王子の金目の部分を貧しい人に配り歩きます。 ツバメはエジプトに渡ることが出来ずに凍死。 王子もショックで心臓が割れます。 でも王子とツバメは神様に救われ天国で幸せになりました、という話です。 王子だけが破滅すれば良いのですが、ツバメまで道連れにしてしまうところが最悪です。 しかもツバメを通じて行った援助は良い結果を生まない可能性が高いと私は思いました。 (劇作家に与えたものなんか特に) 所有権の概念もあやふやなんでしょう。 この人(王子)の体は血税で出来ており、勝手に寄付していいはずありません。 像はあとで血税で造り直しになると思います。 とにかくツバメが可哀想すぎます。 少し頭は弱いけど良いやつなんですよ。 断れないのを承知していながら王子は利用しています。 渡り鳥が目的地に行けないとしぬ事ぐらいは知っていて欲しいです。 王子の何がヤバいかというと、知識が欠如しているのにもかかわらず自信があることです。 この二つがセットになっていると危険です。 それ以上学ぶ事が出来ない状態になりますから。 しかも善意に満ちています。 暴走して色んな人を巻き込む条件が整っています。 ブッダみたいに、王子は世の中の矛盾を知らずに育ちました。 世の中の悲しみを多少は知ったのかも知れませんが、極端すぎです。 世の中の矛盾を知らなかった状態が0,この世の全てを知った状態が10とすると、王子は2か3ぐらいの位置にいると思うんですよ。 別に5の位置にいようが7の位置にいようがどうでも良いです。 とにかく自信持ちすぎです。 ツバメはかわいそうだから止めてあげて欲しいです。 最後天国に行くという話なんだけど、王子は反省とかしないんでしょうね。 小さい頃感動的な話だなと思ったのですが、読み返して嫌な感じでびっくりしました。 許せない気分になりました。ほんとに。 ただオスカーワイルド自体には興味が増しました。 悪趣味な感じと、根性がありそうな所が気になるんです。 ↓クリックしていただけるとありがたいです↓ ![]() にほんブログ村 ![]() ひまわりの種(生)殻むき 70g【ネオファーム】【1〜4個はメール便対応可】 ![]() 花冠(花かんむり)ひまわりハクレイ ウエディング ヘッドドレス 可愛い髪飾り(ヘアーコサージュ)。結婚式 結婚祝いに花嫁(新婦)に。誕生日のプレゼント にも。ウェディングドレスに造花(シルクフラワー)のヘアード カチューシャ。成人式 前撮り フェス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.05.03 00:37:51
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