カテゴリ:散文・つれづれ
随分と旅行に行っていないなあ、と思う。
独身の頃は、年に2,3回は国内に、 年に1度は 海外に行っていた。 旅が好きになったのは 最初の会社での仕事がきっかけ。 イベントの音響会社だったので 機材を抱えて 日本全国を飛び回るのが常だった。 私は その会社で唯一の女子社員だったので 事務員も兼任していた都合上、 あまり出張は多くなかったけれど それでも 女でもできそうな仕事のときは (国際会議や展示会など) 積極的に「この仕事下さい!」とアプローチ。 あちらこちらに飛び回っていた。 会議の仕事は ひとりでは無理だったが 某メーカー展示会のイベントは 私ひとりでもできるオイシイ仕事だった。 そのメーカー専任になっているおじさん社員とふたりで新幹線で移動し 前もって送っておいた機材を設営。 展示会が数日間ある中で、 私が行かなければいけないのは 前日の設営と、最終日の撤去のみ。 あとは毎日、朝7時~マイクチェックだけを行い、 あとは夜の宴会までフリータイムだった。 ひとりであちこち ぶらりとする楽しさを このとき 初めて知った。 本屋に立ち寄って その土地のガイドブックを開き、 ピンときたところに ふらりと行く。 新潟の弥彦神社やら 名古屋の犬山城、 仙台の松島、青葉城、などなど・・・ ひとりで 川べりや神社の境内に立ち ほおっと見上げる空や木々が美しかった。 バブルのころだったので、お昼代は経費 (二人で食べたように見せかける為 高級なものを食べろとの御達し) 夜は メーカー側の接待で連日宴会。 おじさま相手にニコニコとしていれば 食事の心配は一切ない、よい時代だった(笑) そんなこんなで 旅にハマリ、以来 遅刻魔女 やまだとの年2回の温泉旅行が恒例となり、 他の友達とも あちこちに行き、 尚ちゃんのライブの遠征で鹿児島や青森まで出向き(大馬鹿)、 FCイベントで ラスベガスや香港まで出向き(もはや手遅れ)、 海外旅行のおもしろさも知った。 でもそれもこれも、結婚するまでの話。 夏休みもGWもまともに取れない 自営業のダンナと一緒になってしまっては 長期の海外旅行など 夢のまた夢。 連休も滅多にないので 一泊の温泉旅行でさえも ままならない。 でも 3年も旅をしていないと もう いい加減、「何処かに行きたい病」が襲ってくる。 今年はふらっと 何処かにひとりで行ってみようか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[散文・つれづれ] カテゴリの最新記事
|
|