カテゴリ:読書のココロ(エッセイ・その他)
ランディさんの本で初めて泣きました。 今までのランディさんの小説などとは、 まったく違った世界です。 著者の経験から紡ぎ出された 「母」から「娘たち」に語りかけるように綴られた愛のメッセージは 胸の奥の奥まで届きます。 最初は、なんとなく ただただ娘可愛さの、ちょっと甘ったるい内容かな、と思っていました。 「あなたを愛している」という言葉が 何度も何度も出てくるのです。 「あなたはそのままのあなたでいい」 確かにその通りなんだけど それは読みようによっては、 わがままで甘ったれでいつまでたっても大人になれないような娘を 更に甘やかすだけなんじゃないの? 少なくとも、わがままで甘ったれな娘たちは そう都合良く読むだろうな、と 最初のうちは斜に構えて読んでいました。 でも そんな私の心を見透かすように、 わがままとあるがままの違いについても ちゃんと最初の方で書かれていて そんな甘っちょろいだけのものではないんだな、と 改めて気を引き締めて読むことに。 * * * * * * * あるがままの人はわがままにみえることがあります。 でもちょっと違います。 (中略) わがままは、自分の我を押し通すことです。 わがままな人は、自分だけがかわいいのです。 自分が気持ちよくなりたいために、 自分に都合のよいように周りを押さえ込もうとします。 なんでも自分が中心です。 あるがままの人には、あまり我がありません。 あるがままの人は、自分の直感に忠実なのです。 そして、直感というのは我が入り込む隙がないんです。 (中略) 時として直感の人はみんなの都合を無視して意外な方法を選んだりするので わがままと見られることもありますが、 あるがままの人は他人の中傷など気にもせず我が道を行きます。 わがままな人は強気の割には人の目や噂が気になります。 娘たちよ、あなたはあるがまま、わがまま、 自分をどっちだと思いますか? * * * * * * * そして いよいよ 本書の主題である、「クレンズの魔法」が伝授されます。 それは、とっても普通で、とっても簡単なこと。 二つの言葉と、ひとつの作業。 「ありがとう」「ごめんなさい」 そして 「クレンズ」(掃除、磨き上げること) それだけ。 昔からずっとずっと、 母が娘に伝えてきたこと。 あまりにも当たり前すぎて 「そんなことわかってるよ」 と思われがちなのに 実は実践できている人はほとんどいないこと。 「母」は「娘たち」に語り続けます。 そして、読み進めていくうちに気付いたのです。 これは、母・娘に形を借りた 天上からのメッセージだと。 * * * * * * * 幸せはどこにあるって、それは自分の中にしかありません。 幸せを感じる心があなたのなかにあるからです。 幸せは誰かが与えてくれるものではなく、 あなたが感じるしかないものなのです。 幸せってね、幸せという感情なのです。 でも、それを知らないと、 幸せというものを自分の外に探そうとします。 自分にとって快適なものが自分を幸せにしてくれる、と勘違いしてしまうんです。 - - - もし、私がクレンズについて知らなければ、 私はまだオトナと子供の間を行ったり来たりしているだけの、 甘ったれた奇妙なおばさんになっていたと思います。 自分のことを正しいと思い、決断は他人任せにして、 なにかいやなことがあると文句を言って逃げてしまう。 そしてどんどん年をとって、 人を妬んでばかりの傲慢な老女になっていたろうとおもいます。 娘たちよ、私もまだまだ修行の途中です。 魔法を使いこなせているとは言えません。 (中略) いっしょにわかちあいませんか。 大人になっても悩むことばかりです。 * * * * * * * お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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