中華民国(台湾)の旅04(八仙洞・阿美文化村)
三仙台から海岸沿いにさらに北上、15:15 長浜郷の八仙洞に到着しました。海食作用によりできた多数の洞窟がありましたが、ここは台湾において発見された最も古い文化遺跡を有し、台湾の国家一級古跡に指定されています。最近の調査で洞窟内から古い火を炊いた跡も発見され放射性炭素年代測定(炭素14年代測定)をした結果、2万年以上前のものであると測定されたそうです。八仙洞の洞穴の多くは祭壇に使用されていました。洞穴の名前も宗教的色彩が強く、その中には霊岩、潮音、永安、乾元、海雷など十数洞窟があり各洞窟へと結ぶ歩道も整備されていました。15:53 北緯23度27分の北回帰線記念碑公園に到着しました。 ゆるやかな丘の上にロウソク型の記念碑がぽつんとありました。これは台湾東側の塔で台湾の西側(嘉義)にも塔があるそうです。この北回帰線より南側は熱帯で北側は亜熱帯ここから南はお米が三毛作できるといわれています。公園の駐車場の一角でアミ族衣装の女性が歌を熱唱していました。やがて花蓮県(面積:4,628Km2、人口:約355,000人) に入りました。450年ほど前、ポルトガルの水兵が台湾東部の沖合を航行中緑滴る美しい花蓮の海岸線を眺めて、その美しさに思わず「Ilha・FORMOSA」(『麗しき島』の意)と叫んだそうです。花蓮は花蓮渓が海に注ぎ込むところでは川の水と波が激しく打ち合い怒涛逆巻く状態であることから「カイ欄」となりそれがいつしか近音の「花蓮」と称されるようになったそうです。この地区には高山峡谷のタロコ国家公園、秀麗な東部海岸国家風景区、田園風景が美しい花東縦谷国家風景区、雄大な玉山国家公園など自然景観が素晴らしい場所が背後にひかえています。また花蓮は台湾三大国際港の一つとして発展した町で大理石が豊富に採れ、これらの加工も盛んに行われています。町は歩道にいたるまで太魯閣から切り出した大理石で造られていて日本統治時代の面影がいたるところに残されています。17:25 レストランで台湾料理をいただいた後、阿美文化村に到着この施設と色彩豊かな衣装を着たアミ族のショーを見学しました。アミ族の歌はかつてEnigma(エニグマ)の1993年のヒット曲『Return to Innocence』にフィーチャーされ世界的に有名になったことがあり、1996年のアトランタオリンピックのテーマソングともなったそうです。ショーの内容は恋愛や狩りなどアミ族の物語に基づいた歌や踊りで軽快な音楽に乗ったバンブーダンスや新婦を新郎が背負い椅子に乗せたり大きな杖を持った魔女風の司祭が口から何度も煙状の水しぶきを噴き上げたりするアミ族の結婚儀礼が披露され、楽しく鑑賞しました。最後には観客を踊りの輪の中に引き込み一緒に写真を撮ったものを売っていました。そしてこの後花蓮市内の宿泊ホテルに入りました。