ぶらり旅1002B(高山・白川郷)
信州・飛騨の旅2日目は7:50 バスに乗り込みホテルを出発、平湯ICまで南下、158号線を西に向かい高山市内に入りました。バスの中で観光マップが渡され、主な見学場所の説明を受け、(http://www.hida.jp/cgi-bin/map/map_view.cgi?area=1)9:12 飛騨の匠の伝統工芸である春慶塗の博物館横駐車場に到着。宮川に架かる弥生橋からは下流側の次の橋の袂に大きな鳥居が見えました。 宮川は他の支流と一緒になり神通川として富山市から日本海に注ぎます。河岸には雪が残っていましたが晴天に恵まれ、寒さは感じませんでした。橋を渡ると上流に向かい川沿いに宮川朝市のお店が並んでいて布を使った手工芸品、木工品、味噌や漬け物…を見ながら散策しました。やがて朱塗りの橋で、映画やドラマのロケにも度々登場するという中橋に到着、春の高山祭ではこの橋を豪華絢爛な屋台が巡行すると言うことでした。橋と反対方向に少し行くと、明治28(1895)年から昭和43(1968)年まで町役場・市庁舎として使用したという高山市政記念館あり、外から見学、橋を渡って少し行くと高山陣屋に到着。こちらは中に入り見学しました。高山陣屋は全国に唯一現存する江戸時代の代官所(のち郡代役所)。表門や御役所をはじめとした歴史的建造物で国史跡指定となっています。身分が高い人が乗る籠や重要書物を入れる手箱等も展示されていました。陣屋を出た後、再び中橋を渡り、川筋から一つ奥に入った「飛騨の小京都」とも呼ばれる古い町並を散策、お酒を試飲させていただき、その中の一本を購入しました。1時間半の見学を終えた後、バスはさらに西に向かい飛騨清見ICから東海北陸自動車道に入りました。この道路は2008年7月5日に全線開通、東海と北陸の経済圏が直結、名古屋~富山間は北陸自動車道経由約310kmが約250kmと短縮、この中には道路トンネルとして日本で2番目に長い飛騨トンネル(10,710m)も含まれていました。(http://www.c-nexco.co.jp/corp/construction/project/hida_tunnel.html)(1位:関越トンネル:11,055m、 3位:東京湾アクアトンネル:9,223m)飛騨トンネルは想定外の「不良地山帯」に突き当たり、高圧大量の湧水による「水圧」と土かぶりの「土圧」により、土木史上稀に見る難工事でしたが同様に難工事であった青函トンネルや安房トンネルに対して死亡事故がありませんでした。東海北陸自動車道に入りトンネルを5つ抜け最後に飛騨トンネルを抜けると、そこは白川郷IC、11:48 白川郷荻町合掌集落の駐車場に到着しました。ここから専用のマイクロバスで町内を一望できる荻町展望台に向かい城山から晴れ渡った雪景色の中の合掌造り集落を一望しました。帰りは城山を下りたところでマイクロバスを下車し駐車場まで散策、江戸時代から残る家屋や田畑、あぜ道、小川に泳ぐニジマスを眺め築後約400年が経つ「和田家」では囲炉裏端でお茶をいただき、藁で作った雪靴や生活用品、農作業用の器具を見学しました。13:10 白川郷を後にし、来た道を通り帰路につきました。16:50 諏訪湖SAで休憩、湖面が輝く諏訪湖を遠望しSA内では前にテレビで見たハイウェイ温泉の看板が目にとまりました。そして中央自動車道を甲府に向け走る車窓から眺める南アルプスの山々の頂は夕日に輝き美しく雄大でした。天候に恵まれた旅の記憶とともに、このブログを書きながら「安房トンネル」と「飛騨トンネル」のことを知りました。「飛騨トンネル」の建設に関わる記事を読んでいると2003年8月27日、小泉総理が視察に訪れた時のヘルメット姿の写真と彼が書いた達筆な「道」の文字の色紙が目に留まりました。「感動したよ!」と言う彼の笑顔が、なぜか思い浮かびました。