昇級審査
本部・大泉道場ともに少年部の審査が終わりました。今回審査用紙を受け取り、受審出来た子。逆に出来なかった子。受けたけど、緊張して上手に出来なかった子。普段より良く出来た子。それぞれに色々な思いがあると思います。武徳会は他流派に比べると、各級それぞれの審査科目も多く難易度が高く、小学生のうちに黒帯まで上がれる子の方がずっと少ないのが武徳会の特徴でもあります。私が小学生のときは、なんで同じ3,4年生位なのに黒帯になれるんだろう?と、不思議に思ったほど^^;審査というのは、その流派の特徴、技法などが組み込まれ、流派における、その技の正確さ、スピード、力強さのほか、理解度、習熟度等を見るものです。そこがまた試合とは違うところですね。型にも流派の特徴がありますが、ある意味誰もがその技を鍛錬し、研鑽すれば、ある程度のところまではいけるようプログラムとして組まれたものが型であり、現代では審査科目。型にしろ組手にしろ、1つの技を自分の本当の意味での技として使いこなすためには莫大な時間がかかります。例えば10,000時間の法則という言葉があります。これはスポーツや、ビジネスの世界を問わず、その世界で成功した人たちの共通点で、その分野において10,000時間の努力をしているというもの。その道を切り開くために10,000時間の努力をしたということです。どの分野においても、スキルアップ、レベルアップは、簡単ではありません。一日、10時間稽古なり勉強すれば、3年で10,000時間。まああくまでもこれは例えですが、ようは上手な人、強い人は、伊達や酔狂に強いわけではなく、それを裏付けるだけの努力をしているということ。かといって、限られた稽古日、時間ではどれだけ好きでも短期間では到底不可能ですし、間違いなく嫌になります(笑)だからこそ、小さなことからコツコツと・・・・・誰かTVだかCMだかで言ってましたよね^^そして、大切なのは限られた時間の中で最大限の努力をすること。だから子供達は、中々昇級できない、黒帯がとれない、審査用紙がもらえない・・・・・・・と思っている子が、もしいるなら! そうではなく、まずは自分が稽古時間中にそれだけの努力をしたのかどうか、先生方に認められるだけの稽古をしたのかどうか振り返ってみて下さい。おしゃべりして先生に怒られてる子、周りにちょっかいを出している子、鏡で自分の顔を見ている子、変な踊りをしている子(笑)・・色々います^^;しかし、武徳会での昇級審査は、それだけの難易度が高い中にいるのだという誇り、そしてその中で昇級・昇段をしたんだという自身を持って下さい!それからこれはいつも言いますが、昇級・昇段はただお金を払って帯が変わるのではないということをご父母の皆様にはお子さんにお伝え頂きたいと思います。空手は武道であり、入会案内にも記載してありますが、武徳会では特に人格陶冶を目的とします。陶冶とは、才能・人格を磨いて発展させること。1級、1級上がっていくごとにちゃんと返事・挨拶がより良く出来る、後輩や困っている人の面倒を見ることが出来る、周囲に手本となる背中を見せられる、これらが出来て初めて「先輩」。また道場だけではなく、それらが道場の外で出来て初めて本物であると思います。武道を習うということは、ただ試合や審査の結果だけ求めることとは違います。そしてただ強ければ良い、人より勝っていれば良い、自分より下の人間に偉そうにしても良い、これも違います。え~・・・審査の話からえらい長くなりました^^;まあとにかく子供達には少々難しい話ですし、当然今すぐには無理ですが、これらを通して、様々な体験を通じて、またご家庭においては、「武道とはこうなんだ!!」と、親父の言葉として、たまにはこんな話も入れて頂きつつ、、、、少なくとも武徳会で関わっている子供達には“芯”のある人間になってほしいと願います。最後にお願いです。子供達はこれから先のほうが長いです。もし審査が中々受けられなくても、試合で勝てなくても、得られるものはそれが全てではありません。焦らず、叱らず、長い目で見てやって頂きたいと存じます。そして最後の最後に、携帯でこのブログを読んで下さっているご父母の方・・・・・長文で・・・すみませんm(--)m寝床で読んでいると眠くなるという噂もチラホラ(笑)そして最後の最後の最後に・・・・阪神の赤星が引退します。赤星選手、これから先の人生の方が長いです。頑張って下さい。・・・え?関係ないって?私にはこれ最重要っす(--)