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2005.02.15
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カテゴリ:Editor's Life


 昨日、今日と、2つの持ち込み原稿が私のデスクに届きました。 (持ち込み原稿といっても、直接持参してくるよりも、郵便で送ってくる方が圧倒的に多いです。) 一方の原稿には、自己紹介から始まり、原稿の内容と狙い、後日ご連絡させて頂きたい旨が書かれた、それなりにマナーを心得た手紙が同封されていました。そして、もう一方の原稿には、特にこれといった自己紹介や原稿についての紹介もなく、 「読んでみて、興味があったら連絡を下さい」 という内容の簡単な手紙が同封されているのみ。

 年に何度かは、同じようなスタイルの持ち込み原稿が届きます。

 編集者にとって、後者のような持ち込み原稿ほど困るものはありません。その理由は、

1. まず何よりも、書き手がどんな人なのかがわからないこと
2. 原稿の内容も狙いも不明であること
(このような方は 「読めばわかる」 と思っているのでしょう、きっと) 
3. 同時期に数社の出版社に送っていることが推測されること
4. 送り返すにしても、それなりの理由を記した丁寧な文面の手紙を作成して付けなければならないこと

など、いろいろとあるのですが、私自身は、「興味があったら連絡を下さい」 という文面を見ただけで、その原稿を読む気を失くしてしまいます。

 「編集者はいつも忙しくしているのだから、無礼な持ち込み原稿を読んでいる暇などありません」 と言えるほど編集者の身分は高いものではありませんから、どんな持ち込み原稿でも必ず目は通します。 でも、そうは言っても、やっぱり編集者は忙しい。だから、正直言って、この手の原稿を読んで丁寧な断りの手紙を作成するための時間がもったいない、と感じるときもあります。

 出版社に原稿を送ろう (持ち込もう) と考えている方には、

   ・ 自己紹介
   ・ 原稿の内容と、その狙いをきちんと記す
   ・ 自分から連絡を入れる

の最低限のマナーだけは、ぜひ守ってほしいと思っています。それだけで、好奇心旺盛な編集者の気持ちはグッと高まるというものですから。






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Last updated  2023.05.27 09:09:57
コメント(17) | コメントを書く
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 参考にさせていただきます   kazenoanne さん
ありがとうございます!
本(童話)の原稿の持ち込みを考えていたので、
参考にさせていただきます。
それにしても新人作家の本の出版はかなり難関なのですね。 (2006.02.13 15:43:24)

 理想と現実   Cafe Wien さん
kazenoanneさん 初めまして。

編集者は皆、新人の作家を発掘してヒットを出したいという願望はいつももっていると思うのですが、やはりどうしても、売れ行きが予測できる著者の方に執筆をお願いすることが多くなってしまいます。

編集者自身も、理想と現実にいつも悩んでいます。  (2006.02.14 01:16:53)

 持ち込み原稿   シュウジ さん
大変勉強になりました。出版社も色々な「鉱脈」を探しているということがよくわかりました。 (2006.06.25 02:18:23)

 宝物と出会いたいですね   Cafe Wien さん
編集者は常にアンテナを張って企画を探し求めているので、 たとえ荒削りであっても、直感的に 「これはいける!」 と思えるような原稿の持ち込みがあったときには、宝物と出会ったような気持ちになります。 (2006.06.25 22:26:24)

 Re:宝物と出会いたいですね(02/15)   シュウジ さん
Cafe Wienさん
>編集者は常にアンテナを張って企画を探し求めているので、 たとえ荒削りであっても、直感的に 「これはいける!」 と思えるような原稿の持ち込みがあったときには、宝物と出会ったような気持ちになります。
-----
本当にそうなんでしょうか。今は何が売れるかわからない時代ですけれども、やはり、売れ行きの予想できる著名な作家に頼ってしまうような気がしますけど。特に大手出版社などはそうじゃないかなと思います。
(2006.06.26 00:01:23)

 著名な方と、原石と   Cafe Wien さん
確かに、売行きがある程度予想できる著名な方に執筆をお願いする傾向が強いということはありますね。 

その一方で、編集者は原石を探し求めているので (私としては、多くの編集者がそうあって欲しいのですが)、今はまだ無名であっても、編集者の触覚をピクンとさせるような原稿が届いたときには、嬉しくなってしまうものです。もちろん、理想と現実には悩まされるのですが、「磨けばきっと光る!」 という思いで挑戦するかどうか、それは編集者と社の姿勢によるところも大きいと思います。 (2006.06.26 00:48:57)

 Re:著名な方と、原石と(02/15)   シュウジ さん
Cafe Wienさん
>確かに、売行きがある程度予想できる著名な方に執筆をお願いする傾向が強いということはありますね。 

>その一方で、編集者は原石を探し求めているので (私としては、多くの編集者がそうあって欲しいのですが)、今はまだ無名であっても、編集者の触覚をピクンとさせるような原稿が届いたときには、嬉しくなってしまうものです。もちろん、理想と現実には悩まされるのですが、「磨けばきっと光る!」 という思いで挑戦するかどうか、それは編集者と社の姿勢によるところも大きいと思います。
-----
そうですか。私はこれまでに書籍に取り上げていない分野を取り扱った、読物を書き上げました。ノンフィクシャンにしたかったのですが、プライバシーなどの問題で「小説」にしました。「小説」の持込は厳しいと聞きますね。「小説は新人賞へ」が常識になっていますから。自分の作品を売り込む力も必要ですね。
(2006.06.26 01:05:48)

 編集者との出会いも大切ですね   Cafe Wien さん
シュウジさん こんにちは
そうですね。執筆者自身の売り込み方というのも重要と思います。また、これは運・不運ということにもなってしまうのですが、持ち込みをしたときに出会った編集者がどんな方かというのも、大切な要素のような気がします。

シュウジさんも、力のある編集者の方と出会えるといいですね。 頑張って下さい。 (2006.06.26 21:59:39)

 Re:編集者との出会いも大切ですね(02/15)   シュウジ さん
Cafe Wienさん
>シュウジさん こんにちは
>そうですね。執筆者自身の売り込み方というのも重要と思います。また、これは運・不運ということにもなってしまうのですが、持ち込みをしたときに出会った編集者がどんな方かというのも、大切な要素のような気がします。

きょうは幾つか連絡をしましたが、「小説は新人賞」へというものでした。ノンフィクションでも似たような感じでしょう。大手はお断り。中小は「売る上げの見込みが…」といって断るようです。星の数ほどの出版社から、前向きに無名の人の原稿を手に取る人が居るのか私にはわかりません。小説は新人賞に出せば、必ず下読みが読むことになりますからね。
出版不況のなか「読む人」が増えず「読んで欲しい」という人だけ増えている状況では致し方ないかも知れません。

>シュウジさんも、力のある編集者の方と出会えるといいですね。 頑張って下さい。
-----
(2006.06.27 00:28:17)

 疑問   名無し さん
一つ気になる事があるのですが、原稿の狙いについて書くと、それがバイアスとなって、読む時の妨げにはならないのでしょうか?
普通、漫画雑誌に載っている漫画は、こういう狙いがあり、ここが見所ですなんて言う事は書けないですから。 (2008.01.04 18:41:24)

 疑問について   Cafe Wien さん
名無しさん こんにちは。

原稿を出版社に持ち込む際に “原稿の狙いをきちんと記す” ということについてですが、もう少し具体的に書くと、「どんな思いやメッセージを込めて書いたのか」、「どんな人たちに読んで欲しいと思って書いたのか」 という一言を添えて頂きたいということなので、書籍編集者にとって、このことが原稿を読む上でバイアスになることはありません。

その原稿が自社の得意とする出版分野に合ったものかどうかの最初の判断基準になることもそうですが、著者のメッセージがきちんと原稿に現れているか、著者の込めた思いが伝わってくるかということを評価するためにも、とても大切なものなのです。

逆に、著者自身が自分自身の作品を一言でうまく表現できないということになると、著者の中でその作品の核となる部分がまだ揺らいでいる(固まっていない)、ということが言えるのかもしれません。 (2008.01.05 02:34:19)

 複数同時投稿が困る   同業者 さん
自分は専門誌で,大学や企業の研究者から投稿が来るのですが,
自分なりに一番困るのは,他社と天秤掛けて同時投稿されている人です
他にどこに送っているのか書いてあればよいのですが
連絡を取ってみると複数出版社掛け持ちで
条件の良いところから出したいとかおっしゃる...
自分がこの業界に入った頃は,投稿は一社毎がマナーだったのですが,
そりゃ,一発目で是非掲載したいと思う内容だったら良いのですが,そんなことはまずありません
(そういう人はまず我々からアポ取りさいて各社順番待ちです)
お断りすると,返答用切手も付けてこないのに早急に返送しろとおっしゃる
こういう人に時間取られるのが一番困ります (2008.01.05 15:06:06)

 私もよく経験しています   Cafe Wien さん
同業者さん こんにちは。
私も、同じことを日常的によく経験しています。

これは今となっては笑い話なのですが、送られてきた原稿と一緒に同封されていた手紙の宛名が、他社の編集部の名前になっていたことがありました。同時に数社に送ろうとして、入れる手紙を間違えたなぁとわかりましたが、弊社の編集部宛の手紙が他社の編集部に届いていることを考えてしまって、ありゃりゃ~と思いました。

原稿の返送用もそうですが、図や写真の転載許可願いの手紙送るときに、それと一緒に、切手を貼った返信用の封筒を入れて下さらない方も結構おりますので、このあたりのマナーはぜひ覚えて頂きたいと思います。 (2008.01.06 01:16:35)

 しかし、まぁ・・・   (´・ω・`) さん
昨今の、全編トレースの漫画を平気で雑誌に載せてしまったり、
編集者ぐるみでパクりのような連載を始めてしまう雑誌もあるわけですから、
マナーや常識が求められるのはなにも投稿者だけではない気もしますね・・・。 (2008.01.07 14:24:34)

 失礼ながら   同業者 さん
>昨今の、全編トレースの漫画を平気で雑誌に載せてしまったり、
これは見破れない選考者の責任もありますが、制作者の創造意識の問題でしょう

>編集者ぐるみでパクりのような連載を始めてしまう雑誌
それは持ち込み/投稿マナーではなく、企画会議は通っているはずですので、雑誌方針になると思います (2008.01.07 16:07:50)

 Re:失礼ながら(02/15)   (´・ω・`) さん
>これは見破れない選考者の責任もありますが、制作者の創造意識の問題でしょう

>それは持ち込み/投稿マナーではなく、企画会議は通っているはずですので、雑誌方針になると思います

このあたり、作家に責任があるとするならば、
発行物に関しては、読者に対して責任があるのは
編集者だと思います。

元々、創作家なんてものは変人が多いわけですし、
常識人が必ずしも良い作品を描くわけではありません。
そんへんの折り合いを上手につけていくのが
編集の仕事だと考えますが?

愚痴としてなら同情しますが、
公の場で発表するなら、やはりちょっと甘えた意見としか
思えないのが正直なところです。
(2008.01.08 02:41:26)

 NiPmIrNDygq   rrywsosl さん
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