土曜日に地元の書店でとても参考になる文庫本 (新刊) を見つけて、早速購入しました。本が発売になったばかりということもあってか、まだ楽天ブックスには文庫本の画像付きの案内がないようなので、ここには単行本の方を掲載させて頂きますね。
新刊は こちらから
イラストレーターやトレースを専門とする方々というのは、編集者にとってとても大切な存在であって、この方々なくしては本や雑誌を作っていくことはできません。もちろん、イラストや図のない文章だけの本もありますが、読者にとって より魅力的でわかりやすいものにするためには、やはりイラストや図は欠かせません。そういう意味でも、イラストレーターやトレースを請け負って下さる方々というのは、とても大きな役割を担っているわけです。
この本は、イラストレーターの田中ひろみさんが、 「イラストレーターになりたい!」 と決意してからその夢を叶えるまでにあった様々な出来事を記した、とても楽しく参考になるエッセイです。本書を読むと、イラストレーターも編集者と同様 (すべての仕事に通ずることだと思いますが) 、人と人との繋がりを大切にしなくてはいけないということがよくわかります。
本書の 「あとがき」 に、田中さんから読者へのメッセージとも言える大切なことが書かれているので、一部ご紹介させて頂きたいと思います。
“わたしがイラストレーターになれたのは、絵がすごくうまかったわけでも、運がよかったわけでもない。ただ、イラストレーターになることをあきらめなかっただけなのだ。 ・・・・ 看護士になったりとイラストレーターになるまで多少遠回りもしたけれど、それもいい経験になったし結果的に今の仕事に役に立っている。 ・・・・ 一番大事なのは、 「目指すものになりたい!」 という熱い気持ちだと思う。 ・・・・ 「運がないからダメだった」 と言う人もいるけれど、運も待ってるだけじゃ降ってこない。自分で進んで運をつかむように行動しなきゃダメだと思う。 ・・・・ 何かに向ってあきらめずに続けて行動していたらたいていの願いはかなうはずだ。わたしはそう信じて行動して、イラストレーターになれたし、続けてくることができた。 ・・・・” (本書のあとがき より)
ここに書かれていることは、イラストレーターや編集者を目指している人たちだけでなく、 自分の夢に向かってがんばっている すべての人たちに大きな励みとなると思います。
追伸
私が普段からお世話になっているイラストレーターやトレースの方々も、プロとして今に至るまでにはきっといろいろなことがあったと思うのですが、今度お会いするときにでも、これまでの苦労話を少し伺ってみたいと思います。