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今年一月に発生した中央大学の教授殺害事件の犯人逮捕を報じていた。被害者の教え子だった28歳の男。犯行動機には口を閉ざしているが、殺害に付いては認めていると云う。殺された教授との間に何が有ったのか 今となっては片道の話しか聞く事は出来ないが、教えを受けた師を殺めねばならない理由など 柳居子等には想像すら付かぬ事だ。 最近メディアの伝える殺人事件、従来の刑法や常識では判断出来ない 理解に苦しむ事件が余りに多すぎる。実の子供に食事を与えず衰弱死させて死体遺棄したとか 虐待死した息子の遺体を冷蔵庫に隠していたとか 川へ投げ殺した 又 寝ている父親の首を切り落とした 家に火をつけ一家焼殺を図ったとか 枚挙に暇が無い。 其々の犯人は、精神鑑定を受ける。犯行時の責任能力と云う事に限定して調べ、量刑に関わる判断材料として提供されるだけで、事件後の精神鑑定は犯行を未然に防ぐと云う抑止力にはなり得ない。病める若者のため 精神科医に本来働いて頂きたい事柄とは筋違いの役を担ってもらっている。 命の終結をリセットボタンを押せば直ぐに生き返ると思う風潮そのものを変えねば此の種の犯罪が減る事はない。経済構造の激変 特に雇用体制の問題もある 不況になると不要戦力の削減も社会不安に大きな関わりを持つ。 親切を解せぬ 人の事は構わないでくれと言う狭量と、他人に無関心という現代の世相も影を落とす。 『君子 危うきに近寄らず』 『触らぬ神に祟りなし』という古諺には『情けは人の為ならず』という逆説も準備されている。 タクシー強盗を働こうと乗り込んだ男が、運転手の『世の中 厳しく 大変だが精一杯生きている』 と云う話を聞いている内 強盗を思い留まり、己の甘さ考え違いを悟った事が新聞に載っていた。他人からの無関心・存在すら認めて貰えない若者が起こす 衝動的な事件 何か年寄りの智恵を出し合い役に立つ事は無いものかと柳居子思う。 殺害された中央大学の教授 犯人逮捕が、身を以って教え子を殺人犯として世間に知らしめた事になる 御霊の安らかになる筈が無い 真相が究明されても失われた命は帰ってはこない。
柳居子花徒然 鯛釣草
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Last updated
2009.05.23 14:11:31
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