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柳居子徒然

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2011.01.30
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カテゴリ:カテゴリ未分類

 

  司馬遼太郎氏が生前 『ご自身の著作の内一番印象に残る作品は?』と尋ねられた時、恩賜賞を受けられた『空海の風景』という司馬遼的空海伝を挙げておられた。モチーフとして空海の桁外れの大きな人物像は勿論の事だが、幾ら書物伝記の類を紐解いても其の全人像が現れてこないもどかしさに空海伝とせずに『空海の風景』というタイトルにされた所以を本文に書いておられた。千二百年という年代の隔たりが有ったとしても、執筆対峙している内 空海に突き放されたような感覚を司馬氏は持たれたのではないかと推測する。

 柳居子は戸籍名一字 弘法大師の弘が付いている故もあって昔から他宗の祖師に比べ特別の親近感を持っては居たのだが、司馬氏の空海の風景を読んで以降 空海関係の書物を数多く読むようになった。空海を読み解く上で 最澄や嵯峨天皇 又唐の恵果・徳宗 穆宗・・・・と膨らんで行った。原典は 空海の風景である。

 昨日 日経夕刊の文学周遊欄に空海の風景が載った。善通寺市在住の武本明子氏が日経取材記者のガイド役現在74歳の武本女史は、なんと空海の風景を八年掛けて英訳本を出された。外国語には疎い柳居子だが難解な物語調の司馬氏の作品をよく英訳された事だと吃驚する。司馬氏が文化勲章を受けられた時英訳の許諾を手紙に書いて直ぐに許しが出たそうだ。

 武本氏は、英語圏の多くの人に読んでもらう意図で訳され編年体に組み直されたようだが、年代の前後を詳らかにするとどうしても空海伝には空白の殆ど消えてしまう時期がある 聾瞽指帰(ろうこしいき) を著して後遣唐使船に便乗して唐に渡るまでの修行時代といわれる時期と。唐から帰着して、都へ戻るまでの期間 一切何一つ伝わらない 見事というより意図的に空海は残さなかったのではと柳居子は考える。編年体で仕上げられた武本氏はこの辺りをどの様に処理されたのか 一度問うて見たいと思っている。

  柳居子花徒然

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Last updated  2011.01.30 09:31:29
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