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柳居子徒然

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2021.03.08
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 ブログプリント版のお届け先で、学会誌に載せられた一文 ご自身の出稿分だけを別刷された物を頂いた。ネット繫がりは何年かになり 親しくお話を交す仲では有るが 詳しくどの様な職掌に携わっておられるのかは よく知らなかった。

 〖レジリエント・シティ京都の挑戦〗というタイトル レジリエントという言葉は、物体が元に戻る状態や 回復 復元という意味が有るのだが 植物が環境の変化にも適合して命を繋いでいく事を表わす学術用語でも有るらしい。

 都市や街を 植物に例える事は難しいが どの様な困難な事態になっても 逞しく元に戻る 戻すと言う様な使い方をするのだと思う。


 街の変化は目まぐるしい 元在った建物が無くなると、もう記憶をもつ人が居なくなれば、其の存在だった全ては 歴史の闇の中に消えていくのみ。京都の町は未だ他の地方都市に比べると 定着人口も観光客等の交流人口も多いから 左程気にはならないが、少し離れた町 例え県庁所在地とされる町でも 急激な過疎化が進んでいる。柳居子の様に生れた町に住みつづける事が出来るのは最高に贅沢な事かも知れない。水が綺麗 空気が美味しい 絶景の風景を謳っても 素晴らしいだけではその場所に住みつづける事は出来ない。


 丹後半島の山間の寺 若い人は全部都会へ出て 生れた土地に戻ってくる人は居ない。寺の住職は「月参り」と称して寺の維持のかねを集め廻る行脚をしていたが 都会に出た人が 近くに自分の墓地を求め墓を建てた時点で故郷の寺とは縁が切れる。寺は 廃寺になったという。

 人々の意識の中で 信仰に対する考え方がすっかり変わってしまった様に感じる。「何々家の墓」と云うのは当節流行らないのだそうだ。それでも伝統的な祭りに伝手は、レジリエントの精神が貫かれている様に思う。七月京都の鉾町と呼ばれる辻辻には山鉾が建つ その町に古くから住みつづける人は居ない 最近はマンションが多いから人は居るのだが 祭りの維持 執行をする事は力不足 元この地域に居て 若い時鉾の上で 笛や鐘を叩いた経験のある人達の支えによって祭りが続いている事 観かたにっては奇蹟である。


現世利益を謳って金を集める宗教も有るが。病魔退散とか悪霊封じ等 信じて参加する人は居まい。其れは先人の心をひき継ぐ 何に増しても 参加する事に大きな意義を感じているのだろう。 


数々の困難・障壁にも耐えて力強く伝わってきた事 又一旦途絶えても復元を遂げた事象を掘り下げて考える事も良い 柳居子は其々が其の分野で主役を演じている そういう意識の寄せ集まった者が 街の持続可能の要素の一つかと思うのだ。








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Last updated  2021.03.08 10:47:11
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