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先日、朝の珈琲屋で出た話題 女性は誰も座っていない男達の会話。マスク着用がほぼ義務化されて、女性は眼もとの化粧に時間を掛ける事が出春から マスク美人が増えたねと言う話の派生で 『美人論』の話が出た。川本三郎さんの出された 女優を取り上げた本を皆が回し読みしていた。
単純に美人と言うと 姿・形 特に顔のつくりが端麗な女性の事を言うケースがおおい 佳人 もっと直裁に『美女』とも言う 美人という言葉は女性特定で。男性対象に美人とは言わず 美男子と言う言葉が用意されている。 美人画と呼ばれる絵画のジャンルが有る。日本では浮世絵で代表される。その絵の存在は、上下貴賤の隔てなく 誰にでも知れ渡っている。柳居子は仕事柄どうしても髪の毛に眼が行く。浮世絵の美人画の数多くは、髪の毛を薄く本数が数え上げる事が出来る程繊細に描かれている。美人画のモデル描かれる対象になる事自体が、常に髪を結って身綺麗に出来る立場 境遇の女性として髪の毛薄くが 美人度の尺度の様に思うのだ。 対極で 式亭三馬の著す浮世何床には『嬶束ね』という女性が登場する。髪結床へ出掛ける金が無いから、伸びた毛自分でまきあげ束ねるだけ、髪型と言うより放置が常と言う事。江戸時代髪を結うと言うのは 特別の日 改まった時のみ 庶民の常は束ね髪が 圧倒的に多かったのだと推測している。 平安時代 絵巻などに見る美人は、今の美人の定義とは掛け離れた 下膨れ まるで『お多福』の様に描かれている。どの顔を見ても同じような顔 美人の尺度が完全に今とは逆転している。絵巻や後の屏風絵 洛中洛外図を見ても 下女や市井の庶民の女性は皆 痩せぎす 栄養失調気味に描かれている。下膨れのお多福顔は、『わらわは 満足に食べている。』食生活の安定を美人顔に被せている様な思いがするのだ。 何が飛び出すか判らない朝の珈琲屋の話題『美人局』は、一寸場に沿喰わないと思って出さなかった。 昨日は 遠来の佳人が柳居子の隣りの席に座った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.03.11 10:09:52
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