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カテゴリ:シンガポール生活
新年快楽 年年好運気歳歳祝平安
(新年おめでとうございます。毎年毎年が幸運で平安でありますように) ここシンガポールは、26日・27日はチャイニーズニューイヤーで祝日でした。 26日は旧暦の元旦、日中はいつもよりも静かで町の中は車も少なかったです。 先日ランチに行って、とっても美味しくてすっかり気に入ってしまった One Fullerton の北イタリア料理のレストランForlino 88ドルのディナーコースをオーダーすると(二人以上)88ドルの「魚生(ユーシェン)」が Get Free になりますよ!!というお知らせがきて・・・ これはお得かも?! ということで、夫と友人夫妻と出掛けて参りました。 今度はきっちりとお洒落をして出掛けましたよ!! もう2度とあのような失態(汗・・・はいたしません 夜は一層ゴージャスな雰囲気で、夜景もとっても綺麗です。 フラトンホテルのイルミネーション、マリーナベイの野外ステージでは爆竹とランタンで旧正月をお祝いするイベントが8時からスタート(8は縁起がいい数字)、エスプラネードの明かりも美しいです。 今回頂いたのは、CNYプロモーションディナーセット(8コース$88++) フォカッチャ アミューズ・ブーシェはタラのフリット アンティパストは自家製生ハムプラッター プリモ・ピアットはピエモンテ産子牛肉のラビオリ セコンドピアットはタラのグリル with トマトと”カステルヌォーボ” オニオン or フォリーノマンマのラムチョップ のどちらかをチョイス ドルチェはチョコレートとヘーゼルナッツのムース withマスカルポーネチーズ コーヒーか紅茶 プティ・フール これが88ドル++で魚生が Get free ってお得でしょう? お料理の写真は Photo Album CNY Dinner - Forlino @ One Fullerton - 写真はありませんが、まずはフォカッチャ ここのフォカッチャは本当に美味しい。 ついつい食べ過ぎてしまいます。 アミューズのタラのフリット。写真は こちら ランチで頂いたのと同じ物です。 メインでタラのグリルなのに・・・またタラ? そうそう、フォカッチャを食べ過ぎた理由がもう一つ。 アンティパストの自家製生ハムプラッター(Piatto di Salumi dalla Nostra Cantina)にとても良く合うんです! 数種類のサラミ、生ハム・・・・どれもしっとりとしてとても美味しかったです。 ちょっと癖のあるサラミは・・・なんだろう。鹿肉か猪かな? 写真は こちら 真っ白なのは豚の背脂の生ハム。 豚の背脂の生ハム・・・・といえば、特に有名なのは「ラルド・ディ・コロンナータ」 北イタリアはトスカーナにある、大理石の産地、コロンナータ村。 コロンナータはもともと採石職人の村で、古代ローマの植民地時代には奴隷がここで大理石の採石作業に従事させられたそうです。 ラルドは採石職人の保存食、エネルギー食だったそうで、現在はコロンナータ名物となっています。 コロンナータの大理石は、普通の大理石に比べ真っ白な色をしているのが特徴。 通常、大理石というと不純物が形成する模様が特徴的ですが、コロンナータ産の大理石は不純物が少なく、真っ白なんだとか。 そんな大理石をくりぬいて作った桶の中で塩とハーブで熟成させること180日、豚の背脂が真っ白なラルド・ディ・コロンナータになるのです。 そして、コロンナータ村の(組合指定の)限られた工房でコロンナータ産の大理石の桶で作られたラルドのみ、ラルド・ディ・コロンナータと呼ぶ事を許されるのだそうです。 実は私、お肉の脂身が苦手なのですが・・・ このラルド(ラード)は口の中に入れたとたん、溶けてしまってとっても美味! 本当に美味しいんです。 ただ、この日お店でいただいたラルドが「ラルド・ディ・コロンナータ」かどうかは不明です。 いや、たぶん絶対違うでしょう、自家製生ハムっていうくらいだから。 ラルド・ディ・コロンナータは非常に希少で、ラルド・ディ・コロンナータと名前を偽った「まがい物」がかなり出回っているらしいです。 もちろん、他の産地でもラルド(背脂の塩漬け)は生産していますので、コロンナータ産じゃないからといって全てが偽物ではありません。 このラルド、昔は貧乏人の生ハム・・・なんて言われていたらしいのですが、コロンナータのラルドが注目されたお陰で一躍人気になったそうです。 たしか以前何かで読んだのですが、「ラルド・ディ・コロンナータ I.G.P.」の製法規定が一部日本厚生労働省の輸入規定に抵触する為、日本へ輸入が出来ないとかでコロンナータ村のどの工房でも、日本へは輸出していないそうです。(コロンナータ村の工房を訪れた人のブログで、職人とのやり取りではそう書いてあった) ボッテガ・ディ・アド社が他の村(モンテニョーゾ村)で日本輸出の為に専用の製造所を作り、日本向けの製品を作っているそうです。 お、恐るべし・・・ジャパンマネー・・・ こちらの製品はきちんと認定タグがついているのかどうか、不明です。 プリモは「Agnolotti del Plin(アニョロッティ・デル・ピリン)」 写真は こちら これ、、、絶品でした。(量は少なめなんだけど・・・) 子牛の挽肉とチーズを詰めたパスタです。 ソースはスーゴ ・ディ・カルネ(:お肉の出し汁)かな?? 見た目はとてもシンプルなんですが、食べてみるとあっさりなんだけどとっても深い味わいで出汁がきいた旨味のあるソース。 忘れられない味です。 アニョロッティとはおもにピエモンテ地方の詰め物パスタの事。形はラビオリに似ていますが、もっと小さくてひねって様な形をしています。 「ピリン」とはピエモンテ地方の方言で「つまむ、おつまみ、ひと口サイズ」という意味。 つまりこの料理はラヴィオリ風の「ひと口パスタ」の事です。 アニョロッティが最初に本に書かれたのは1814年のNuovissima cuccina economica。 著者はVincenzo Agnoletti(パルマのマリア・ハイジア公爵の家の料理人)。 これは鶏、仔牛、パン、牛乳、卵、チーズを練ったニョッキのようなもので、茹でてラグーソースをかけた姿が仔羊 (agnello)の群れの背中のように見えたので、アニェロッティ(agnelotti)と名前がつけられ、さらにそれをパスタ生地でくるんで現在のアニョロッティになったと言われています。 もともとは“貧乏料理”と呼ばれていて、肉や野菜など、そこらにある余り物を全部一緒に大鍋で煮て詰め物にしていたそうです。 余った食材を有効に活かす「庶民の知恵」が生んだ伝統食のひとつですね。 挽き肉とチーズの詰め物をしてSugo di Carne(スーゴ・ディ・カルネ:お肉の出し汁)のソースでいただくのが定番だそうです。 セコンドはお魚料理かお肉料理かチョイス。 夫はお肉料理 フォリーノ・マンマのラムチョップ(Costolette di Agnello "Scottadito" alla Moda di Mia Mamma) 写真は こちら Costolette (コストレッテ)は骨付きロース肉、もしくはカツレツの事。 Agnello (アニェッロ)は子羊肉 Scottadito は Scotta (燃えた、煮すぎた、焼きすぎた)、dito(指)で、「指が焼ける」「熱々の」という意味らしいです。 ラムは全く臭みがなく、衣はホワイトソースを使ってパン粉で薄く仕上げてあります。 しっとりとしたホワイトソースの味と、軽いさっくりとした衣の香ばしさがマッチして、とっても美味。 付け合わせの人参もとっても美味しそうでした。 私がオーダーしたお魚料理は、タラのグリル、トマトと飴色タマネギ ”ヌォーボ城”添え(Baccala' con Pomodoro Fresco e Cipolle Bionde di Castelnuovo) 写真は こちら 結構大きめで脂ののったタラ(甘塩漬け)はシンプルにグリルしただけ。 付け合わせはブロンスタマネギのソテーをトマトに詰めたもの。 どちらもシンプルですが、相性がよくとても美味しかったです。 見た目もとても可愛らしい一皿でした。 タラを食べていて、最後のひと口を頂こうとした瞬間・・・スイッチが入るのが分かりました。 もう・・・お腹がいっぱいです・・・ ドルチェはチョコレートとヘーゼルナッツのムース、マスカルポーネチーズ添え(Cioccolato Gianduja con Mascarpone e Croccante di Nocciole) 写真は こちら 北イタリアの食材をふんだんに使ったシンプルなデザート。 ヘーゼルナッツのクロカンテは作り立てでまた生暖かったです。 Gianduja:ジャンドゥーヤは、ローストして、細かく砕いたヘーゼルナッツを加えたチョコレートのこと。 Croccante:クロカンテは、クリスピーな、さくさくしたの意味で、お砂糖のカラメラートにバターとアーモンドを混ぜたイタリアのお菓子 Nocciole :ノッチョオーラはヘーゼルナッツ ピエモンテはヘーゼルナッツの生産地としても知られています。 マスカルポーネはもともと、北イタリア、ロンバルディア州(←ピエモンテ州のお隣)で冬の間にだけ作られるチーズでした。 パルミジャーノ・レッジャーノやグラナ・パダーノなどのハードチーズの製造過程で出る乳脂肪で作られた物は得に高級品。 ティラミスの爆発的なブームにより、今では季節を問わずイタリア全土で作られるようになったそうです。 見た目はご覧の通り、アイスクリームの様ですが・・・ メニューの英語表記ではチョコレートムースとなっていましたが、ムースよりももっとリッチな感じでムースというよりは、ホイップした生クリーで軽い口当たりの濃厚チョコトリュフ。 甘さが控えめで、ほろ苦な大人の味でと~っても美味。 マスカルポーネのソースもほんのり甘く邪魔になりません。 男性陣にはクロカンテがちょっとヘビー過ぎた様な感じでしたが、作り立てでほんのり温かで本当に美味でした。 プティ・フールはランチの時と殆ど同じ物でチョコレートトリュフとメレンゲ、違っていたのが、チーズのクッキー(甘くない)でした。 写真は こちら チーズのクッキー、とっても美味しくて私は好きなんですが、夫はホコリっぽい変な味・・・と顔をしかめていました。 私が食べれば良かった!! というわけで、どれも大変美味しく満足度の高いお食事でした。 当然、皆お腹がいっぱいで魚生はやりませんでした。 食べられないので勿体ないですしね。 (どうやら、やりたい・・・と希望したら出てくるみたいですね) 味もサービスも雰囲気も良くて、シンガポールで一番好きなイタリアンレストランに躍り出ました。 また行きたいな~! 月いち・・・いや、週いちでもいいです!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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