|
カテゴリ:シンガポール生活
6月のとある日、お友達と「6月までしか食べられないSpargel(シュパーゲル)を食べに行こう!!」と、チャイナタウンの外れにあるジャーマンレストランMagmaに行ってきました。
シュパーゲルとは、ホワイトアスパラガスの事で、ドイツでは、例年4月の上旬頃から、6月24日(洗礼者ヨハネの祝日)までが収穫の時期と決められていて、この時期にのみ食べられるまさに貴重な旬の野菜です。 私はアスパラガス(グリーン)が大好きで、「通称シンジのお店」(詳しくは過去日記参照こちら)に行った時は立派なアスパラガスを必ず買って帰ります。 でもシュパーゲルは栄養価もグリーンのアスパラに比べると劣る為、食べた事がありませんでした。(缶詰なら食べた事があるけれど、あまり好きではない) お友達が偶然にもこのお店に行ったばかりで、「シュパーゲルが凄く美味しかった!!他のお料理も美味しかったよ~」と教えてくれて、そして偶然にもドイツ料理が食べたいね~なんて言う話題がでたので「これは行かねば!!」ということになったのです。 初めて食べるフレッシュなシュパーゲルにわくわくしながらお店に向かいました。 お友達は1週間目にこのお店に行ったばかりだったのに~!ありがとう!! (写真1枚目:青い壁が目印) (写真2枚目:カジュアルだけどなんとなくヨーロピアンな雰囲気の店内。え?ここってシンガポールだったっけ?と思わず思ってしまう) (写真3枚目:白ビールとクロビールで乾杯) 皆さんご存知の様に、シュパーゲルは普通のグリーンアスパラガスと同種ですがその栽培方法が異なり、すっっぽりと土をかけて日光に当てないで白いまま栽培、収穫します。 グリーンアスパラガスは、βカロテン、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、カルシウム、亜鉛、鉄分などが豊富に含有されています。また、野菜の中で最も「Fols?ure:葉酸」と呼ばれるビタミンBの仲間を含有しているとされいます。葉酸は細胞分裂や細胞の育成に役立つ成分で貧血の予防にも効果があるといわれています。 穂先には毛細血管を丈夫にする働きのある抗酸化物質「ルチン」による血管強化、動脈硬化や高血圧の予防や、アミノ酸の一種「アスパラギン酸」による新陳代謝の活性化効果、疲労物質の除去効果による疲労回復効果などがあるとされています。 残念ながら日光に当たらず育ったホワイトアスパラガス(シュパーゲル)の栄養は、栄養的にはグリーンアスパラよりも劣り、ビタミンCとミネラルと葉酸が少し含まれている程度。 それでもでクリーミーな歯触りと独特な風味が魅力で、古くから珍重されていますね。 シュパーゲルは100gにつき、たった13キロカロリーで嬉しいことにノンコレステロールです。 94%は水分ですが、多数のビタミン、ミネラル、微量元素(生命維持に不可欠な元素)を含んでいます。これらは骨の物質代謝、肌組織や髪の毛の形成、その他、新しい細胞形成に関係しています。とりわけビタミンKは利尿作用を促進します。葉酸は肉体の疲労感を和らげ、集中力を高める働きがあります。これら成分は収穫時期・栽培土壌により大きく変化します。 ちなみにアスパラガスは、ちっちゃな赤い実(極小のプチトマトみたい)を付けるんですよ。(実を付ける頃には葉が黄色く枯れる為、黄色と赤のコントラストがとっても綺麗!) 雌雄異株の為、雌株と雄株があり雄株のほうが勢いが強く収穫量も多いそうですが、花が咲かないと性別の判断が難しいそうです。 連作障害(同じ作物を同じ場所で連作すると、多くの場合作物に病気や栄養障害などの障害が発生する。エンドウ、スイカ、ナスなどは6~7年も間隔をあけて栽培しなければならない)を起こす為、土壌を十分に休ませたりしなくてはならないのです。 シュパーゲルについてちょっと調べてみました。 その歴史は大変古く、驚くことに今から4000年前すでにエジプト・バビロニアで栽培され地中海沿岸のヨーロッパ各地にも伝わっていました。 エジプトの女王Nofretete(BC.13世紀ごろの女王・ベルリン・エジプト博物館の胸像で有名)はG?tterspeise(神々の食事)と称えるほどシュパーゲルを好んだと言われています。 ヨーロッパにおいては、2500年前のギリシャの記録に既に"asparagos(柄、若枝の意)"という言葉が記されています。古代ギリシャでは、歯痛や蜂刺さされの鎮痛剤として、主に医薬品として用いられていました。 シュパーゲルがヨーロッパで初めて野菜として栽培されたのは、ローマ時代になってからです。紀元前150年にローマ人 Cato がシュパーゲル栽培方法を彼の著書"De aglicultura"に記述してます。彼のシュパーゲル栽培方法はローマ人によって各地に拡がっていきました。また1100年ごろになると医薬品としての効能もビザンチンから再び伝えられるようになり、その後は両分野で発展していきました。 16世紀にはスカンジナビア地方を除くヨーロッパの各国で栽培が始まり、19世紀にはいると栽培方法、栽培技術の近代化、缶、ビンなどを用いた保存方法の研究も進み、より身近な野菜となりました。 シュパーゲル栽培で大切なことは、適切な時期に収穫し、それ以外の時は静かに休ませ畑に負担をかけない、ということです。根を長持ちさせ翌年も良質のシュパーゲルを栽培させるには、初夏で収穫を終えることが大切なのです。またドイツでは収穫時期など大切な期日を選ぶにあたってキリスト教の暦が古くから用いられていたそうです。ちなみにシュパーゲルと同時期に店頭に並ぶ赤いふきのような野菜"Rhabarber" の収穫もこの日までです。 上手に調理する方法は、出来ればなるべく茹でずに最小限の水分で蒸すのが良いのだとか。 (写真1枚目:ソーセージの盛り合わせ) (写真2枚目:本日のメイン、シュパーゲル) (写真3枚目:素朴な味のフラメンクーヘン。旧ドイツ領、アルザス・ロレーヌ地方の郷土料理) ソーセージはどれも美味しいです。一人一皿づつ食べてもいいくらい! シュパーゲル、柔らかいのにさくっとしてる独特の食感。やっぱり缶詰とは全然違いますね~、美味しいです。 フラメンクーヘンは、サワークリームを使ったドイツ風ピザ。素朴な味わいでこれまた美味。 (写真1枚目:これまたシュパーゲル。主役ですから!違う角度から。レモンバターソースで頂きます) (写真2枚目:ポークナックル) (写真3枚目:ビールが好きな人にはたまらないね・・・このお店は!) 美味しいお料理に美味しいビール、気取らない雰囲気で楽しめます。 隣接するショップでソーセージやジャム、様々な食材を買い求める事もできますよ。 ポークナックルは、 brotzeit German Bier Bar & Restaurant の方がもっとカリッとして中がふっくらしていて美味しかったかな~ でもまた来たいな・・・と思えるお店でした。 ソーセージも買いに行きたいです。 Magma AUTHENTIC GERMAN Wine Bistro, Deli + Shop, located in Chinatown 2-4 Bukit Pasoh Road Singapore 089816 Monday - Thursday 12noon to 11pm Friday 12noon to midnight Saturday 11 am (Brunch) to midnight Sunday/PH 11 am (Brunch) to 11pm For reservations call 6221 0634, fax 6221 0649, email to reservations@magmatc.com.sg. いつも応援ありがとうございます 良かったらクリックお願いしま~す ↓ お手数ですが、良かったらこちらもクリックお願いします! ↓ にほんブログ村 人気blogランキングへ 私のメインのサイト 「猫のあくび」 は、幸四郎の沢山のムービーや写真、シンガポールの知られざる魅力、大好きなアフリカ旅行について紹介しています。 ケニアのロッジの様子や、サファリで出会った動物達を沢山のムービーでご覧になれます。 東アフリカに興味がある方は、必見です。 是非遊びに来てくださいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[シンガポール生活] カテゴリの最新記事
|