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カテゴリ:ホルモンバランス/不定愁訴治療
一般にホルモン補充療法といえば、更年期障害における「エストロゲン補充療法」や、糖尿病における「インスリン補充療法:インスリン注射」、膠原病などにおける「ステロイド療法」のことをいいますが、エイジマネージメント(当院では第3段階治療)では数多くのホルモン補充療法を行います
*成長ホルモン *DHEA *エストロゲン *プロゲステロン *テストステロン *アンドロステンジオン *甲状腺ホルモン *胸腺ホルモン *メラトニン *プレグネノロン *コルチゾン などがあります 「ホルモン補充療法は危険か?」という問いに対しては、一言では語り尽くせません まず「ホルモン」というものの定義がはっきりしていません 一般に(病院で)使用されるホルモン剤というものは、エイジマネージメントのそれとは違うものです たとえば「エストロゲン」というホルモン一つをとっても、我々の使用するものは「人間の身体が作り出すものと全く同じもの」を使用しますが、一般では「メチルエストラジオール」といった「合成ホルモン」を使います 「メチル~」がつくとつかないでは大きく違います 実際「テストステロン:男性ホルモン」と「エストロゲン:女性ホルモン」は化学式上大変良く似ており、その小さな差が「性差」を分けるのですから、「メチル~」がどの程度の反応差を起こすかはわかると思います また「ホルモン」とはいっても、その作用は全く違います ホルモンの中には「老化を促進する、老化とともに上昇するホルモン」と「老化を遅らせる、老化とともに減少するホルモン」があります 免疫を弱めるホルモンもあれば、高めるホルモンもあります さらに、ホルモン補充療法は「単独ホルモン補充」ではなく「複合ホルモン補充」を行うほうが負荷が少なく安全ですし、なるべく基礎ホルモンから始めるほうがバランスがとれたりします このように「ホルモンは危険か?」という議論はあまり意味がありません ホルモン補充療法が問題なのではなく、その使用方法のほうが問題です ホルモン補充は、使い方によっては「ドーピング」にもなり「より良い生活のための薬」にもなり「毒」にもなります しっかりとしたモニター(検査)の中で利用すべきでしょう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.03.30 10:47:21
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