|
カテゴリ:茶木の音楽紀行
今度は前もって目が不自由である事を告げてあったので、荷物預けから機内の座席に
着くまで係員の女性が付き添ってくれた。 友人がそうするべきだと進めてくれたのだ。 とても楽に飛行機まで辿り着けた。 初めからそうするべきだったのだ、なぜ思い付かなかったのだろう。 係員の女性はスチュワーデスのような服装だったので同じ飛行機に搭乗するんだと思 って空港内を歩きながらいろんな世間話をした。 彼女も勤務中だったがずいぶんリラックスして話していた。 でも僕を席まで案内すると「それではお気を付けて」と言って飛行機を降りて行った 。 まもなく離陸し体が中に浮いた。 僕はどうもこの飛行機という物が好きになれなかった。 狭苦しい座席、ゴー!と言い続けるエンジン音、恐ろしく乾燥した空気、僕たちが子 供のころ女の子の憧れる職業第一位だったスチュワーデスも勤務中ずっと馬車馬のよ うに働かされていた。 彼女たちは機敏な動作で機内を歩き回り、いろんな物を配って回ったり、食事や飲み 物を運んでまたそれを下げたり、あちらこちらの席からブザーで呼ばれて用事を言い 付けられていて、見ている限りとてもきつい仕事のように感じられた。 僕は3人席の通路側に座り、真ん中は空席で窓側には30代後半ぐらいの日本人の女 性が座っていた。 食事が終わり、僕はワインを飲んで少し酔っ払った。 飛行機内ではアルコールが回りやすい。 しばらくすると機内が暗くなり、周りの皆は眠り出した。 僕は全く眠くならず、かといってする事もなくずっとただ座っていた。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.12.09 15:13:56
コメント(0) | コメントを書く
[茶木の音楽紀行] カテゴリの最新記事
|