その１の採卵からの続き・・・
話は前後するが、今回の採卵は1カ月半前から体を調整した採卵であった。
毎日かかさず1時間ぐらいの散歩をし、そして家では骨盤矯正の運動なるものを行い、
そして食べ物はとてもバランスよく栄養がとれるように
野菜中心で品数を多くして、いつも以上に料理もがんばった。
その理由にマルチビタミンのサプリメントを絶つため
（飲んでいる期間は排卵が数日早まるような気がしたため）
基本の食事からとろうと思ったからである。
ただし5月の健康診断で軽い貧血を指摘されたので、鉄と葉酸が入った錠剤を
一日規定量の半分だけ摂取していた。
そのおかげか、この猛暑の中でも体はとても軽く、
排卵痛も全くなく、生理前の症状も軽くなり、
そして爪がもろかったのが硬く強くなった。（ってこれは鉄分のせい？）
だからこそ、採卵直後は卵子に絶大な自信があった。
そんな根拠、もろくも崩れるのも知らず・・・
実際卵子は3カ月以上前から生まれているらしいので、
1カ月半ぐらいでは実際に卵子の質は・・・・・・
- 8月30日（D13）14時 受精確認
いままで4回採卵して、一度も受精しなかったことがなかったため、
大丈夫だろうと思い指定時間に電話。
めずらしく一度で電話がつながる。
いろいろな人がブログで書いているが、
自分が緊張していると、電話先で言われる
受精させましたが、の ”が” が、否定述語に続く助詞にきこえてドキドキする。
しかしこれで4回目の私は、そんなのにだまされないぞと思い冷静にきくと、
”2個ふりかけ方式で受精させましたが、
ひとつは受精が確認できましたが、もうひとつは受精が不明です。
明日分割確認のときに再度確認をお願いします。
明日は9時半から10時の間に同じ電話番号にかけてください”
大丈夫だろうと思っていただけに、1個不明といわれたことに動揺。。。
あっそうですかと電話を切る。
動揺していたため、電話越しにはきけなかったが、
”不明？不明？不明？？”と頭をよぎる。1個脱落ってことか・・と思いながらも、
明日になれば分割が始まるかもしれないから望みを持とうと思いつつ・・・
ただやはりネガティブな自分も出てくる・・
1個脱落ってことは、生き残っている卵子もあまり状態がよくないのではないか？？
胚盤胞までの培養をお願いしているが、分割胚でとめてもらおうか？ などなど。。
また採卵時にいわれた先生の言葉がボディーブローのようにきいてきて、
分割胚移植のほうがよかったのだろうか・・と頭をよぎる。
しかし初心に戻り、やはり胚盤胞までの培養を心にきめる。
- 8月31日（D14）9時半 分割確認
採卵した直後は受精すれば分割までいくだろうと思っていたのに、
昨日の受精不明という言葉から自信がなくなって緊張しながら電話。
この日もめずらしく一度でつながる。
昨日受精不明といわれた胚は、今日も受精が見られずやはり培養を中止したそう。
またもう一つは順調に分割し、朝の時点は4分割だと告げられる。
とりあえずは1個は生き残ったので、胚盤胞培養をお願いした。
これで胚盤胞まで培養するのは3回目。
いままでの2回は、今回と同じく1個の胚を培養するという
綱渡りのような感じだったが、無事胚盤胞（グレードA）になった経緯もあり、
たぶんいけるのではないかと自分を励ます。
よく巷で聞くうわさによると、受精までは卵子・精子半々の責任だが、
この分割からは卵子の力が大きいといわれる。
ってことは、私の卵子の力にかかってくるのか。。。
って、不安をぐちぐち夫にいっていると、
”悩んでも悩まなくても、この期間はおれたちには何もできない。”といわれる。
たしかにその通り！
私はベストを尽くした。
むしろ胚盤胞が凍結出来た場合は、来週は移植なのだから、
その移植のために体づくりをしようと心に誓い、
この日からまたウォーキングを始める。
- 9月5日（D19）13時 胚盤胞確認
この日は日曜日ということで夫がいたので、
夫に”大丈夫！”って言ってもらって電話をかける。
この日も1回でつながる。
しかもいつも女の人なのに、この日は若い男の人だった。
自分の診察券番号をつげるととても明るい声を発していたので、
もしかしたらOK?というのが頭によぎりながらきくと、
”分割がとまってしまったので、培養を中止しました。
現在ソフィアAを服用中ですよね？
もし採卵から希望でしたら、それを飲み終わった後に生理がくるので、
生理3日目にまたいらしてください”
ついに・・・私にも胚盤胞が育たない日がきたか・・・
頭が真っ白になりかけたが、ふと我にかえり
”何日で分割が止まったのですか？”ときいてみた。
すると”5日目の朝にみたときに8分割で分割がとまっていたので
培養を中止しました”とのこと。
はぁ。。。8分割でとまったのか・・・・
電話を切った後に、どどっと落ち込んだ。
いままで一番ベストを尽くした自分の何がいけなかったのか・・・
毎日ウォーキングしたのが、自分の体には負担すぎたのか？
サプリメントを絶ったのがいけなかったのか？
去年よりも卵巣の機能が低下していっているのではないか？
答えなど導き出せないのに、人間は失敗したときに”なぜなら”を見つけたがる。
それから夫の前でダーダーと涙を流し、いっぱい話を聞いてもらった。
今後どうするべきか・・セロフェンを使うべきか使わざるべきか、
分割胚で移植するか胚盤胞で移植するかなど・・・
そして泣きやむと、回転寿司をおごってもらい、そのあとゲーセンで二人で遊んだ。
この日に夫がいてくれてよかった。
とても心が救われた。
こんなやさしい夫だからこそ、子供を作ってあげたいのになぁ・・
神様って・・・って思ったが、
私が今できることは、気持ちをきりかえて次の採卵をトライするしかない。
ただ今回の分割ストップで20万近くの請求がくると思ったら・・・
やはりむなしい気も。。
そして冷静になった今日は、
胚盤胞まで育たなかった胚は縁がない胚だった思うことにした。
むしろ移植していたら余計にお金がかかっていたので、
ここで見切りができてよかったのだと思う。
また卵の質が悪い原因は、たまたまだったかもしれないし、
年齢を重ねるにつれて卵巣機能が低下していくので、それによるものかもしれない。
卵巣機能低下は採卵を続けないことにはわからないことだし、
今回の分割ストップの内容を培養師さんから詳しくきけるそうなので、
どのような可能性が考えられるのか、きいてこようと思う。
ちなみに卵巣年齢は、
いまはAMH（アンチミュラー管ホルモン）というので、数万円で調べることができる。
私も調べようかと思ったが、調べたところで何が変わるだろうかと考えた。
私は卵巣両方とも手術したので、もしかしたら、年齢よりも高くでるかもしれない。
果たしてその事実を知ったところで、ショック以外の何が変わるだろうか・・・
私が現在体外受精にステップアップする前や不妊治療を自ら休んでいるのならば、
この数値を知ることにより、休んでいる場合ではないと気づき先に進むかもしれないが、
今現在、先生が休めと言われた以外はずっとIVFの治療を続け、
またうちのクリニックはもともと低刺激の誘発方法なので、
卵巣年齢が高い人用の卵巣の負担が少ない治療を行っているので、
知ったところで治療自体もかわらないと思われる。
クリニックによってはアメリカで話題の若返りホルモンといわれるDHEAという
サプリメントを勧められて、卵巣の若返りもはかるのだろうが、
アンチサプリメントのうちのクリニックでは、そのような処方はないだろう。
結局は何もかわらず、ストレスだけがかかりそうなこの検査はしないことにした。
ちなみに最近の研究では、α(アルファ)-アミラーゼと呼ばれるストレス関連物質の値が
高いと、女性が妊娠する確率が低下することがわかったそう。
こういわれるといかにストレスなく不妊治療をするかというのが私の課題なのか・・
って、過酷な治療をやっている以上、ノンストレスは無理な気もするが、
適度に気分転換しながらがんばろうと思う！
さぁ生理よ来い！ 次の採卵ではいい卵がとれますように！
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