アスパラ妄想
2週間ぶりに8時前に社を出られた。やっと人並み。やっと人間に戻れる。七條は案の定予約でいっぱいだったので、来週行くことに。「今食べられるのはなに?」「北海道のホワイトアスパラ。大きいですよ」行くっ!野菜好きのSちゃんも誘う!サラダや前菜だけでなく、主菜にもなる、赤ん坊の手首ほどある愛しい愛しいアスパラガスたちよ、待っていておくれ~。グリーンも好きだけど、乳母日傘で育てたフレッシュホワイトアスパラの肉厚でジューシーな味わいが大好き。処女を陵辱する気分(なんか間違っている……)。あの香りといい色、カタチといい、アスパラは野菜の宝石だと思う。美しい食べもの。オランデーズソースがいちばんシンプルで合うけど、カロリーオーバー。アスパラギン酸もアスパラガスからだよね? 何に効くんだっけ。忘却。フランスの雑貨屋でキッチンツールを物色していた時、なにに使うのか良くわからないステンレス製のスタンド(らしきもの)があって、気になって店員さんに聞いたことがあった。返ってきた答えは、「アスパラを立てておくもの」だった。アスパラガス専用スタンド! そして驚くべきことに、茹でるときもそのスタンドごと茹でるのだった。立て茹で。かの国では、アスパラは徹底して縦にして扱うものらしい。そういえば最近は日本の主婦雑誌でも「きゅうりや大根は立てて保存しましょう」とかうたっているから、多分鮮度に影響するんだろうな。今ごろのパリのマルシェは新鮮な野菜でいっぱい…ホワイトアスパラのバンドルを想像するだけでも、目まいがしそう。今回の脱出は正味3日しかないので寄れないのが残念。うう~ん。