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日々是徒然

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2007.03.07
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カテゴリ:日々是食欲
夕べ、久々にすきっ腹ワインで酔っ払って、ふらふらしながら仕上げにちょっぴり残っていたトロッケンを「はぁ~うまうまハチミツワイン~」とか言ってなめていたら、森茉莉がパリで飲んでいたワインはなんだったんだろうと唐突に頭に浮かんだ。
ちなみにトロッケンベーレンアウスレーゼはこんなの↓
これで350ML。通常ボトルの半分サイズ



生憎、所有の『森茉莉全集』は書庫代わりの四畳半の奥深く眠っているので、夜中にゴソゴソするわけにいかず、ずっと彼女のパリ時代の生活について考えながら眠りについた。
まさにベルエポック、あの享楽の時代に船でパリに行って、ついでにヨーロッパ各国を回って、愛する「パッパ」の死に直面して、帰国したその日に関東大震災。すごい人生だな。

自分は森茉莉の夫だった山田珠樹と、白洲正子がらみで青山二郎と白洲次郎が理想の男性だった頃がある。
大金持ちにして学究の徒というギリギリなストイックさ(山田)、欠けた骨董に美を見出して大枚を投じる鷹揚さ(青山)、マッカーサーに大見得を切る気風のよさ(白洲)には、他のどんな欠点をも帳消しにしてしまう抗いがたい魅力を感じた。こんな怪物を理想にしたばっかりに、現実の男に満足できない自分もいやだった。

で、アフォな子の「お茉莉」が既に渡欧していた(渡欧なんて言葉もすでに死語だな)夫のもとに、兄貴のお守り付きでやってきてからの日々は、まるきり夢のようだった。
あの生活を映画で見たいと願った。いや、森茉莉になりたいとすら思った。

で、お酒もそんなに強くない彼女は、いつも同じワインを飲んでいるのだったが、あれはシャトーデュケムではなかったのかな。彼女は「甘いワイン」と書いていた。
フランス産の貴腐ワイン。

でも土壌的にも気候的にもフランスで貴腐は育ちにくいのではと想像するんだけど。
自分の経験では、ヨーロッパの東のほうがワインは甘かった。ジョッキで出され、ビールのようにあおるオーストリアの居酒屋のワイン、見事なカットが施された年代物のボヘミアングラスで供されたチェコのワイン。どれもベタベタするほど甘かった。ハンガリーは行ってないので、トカイを教えてくれたのはウィーンの日本人留学生だったけど、ふだんべりべりフルボディばかり飲んでいる自分も、最後に1杯の貴腐には酔った。
デザートワインはほとんど飲まない自分でも、トカイとトロッケンベーレンアウスレーゼは常にストックがある。あれは本当にリキュールグラスで1杯だけ飲んで寝ると幸せな気分になれる。

ああ~気になる。
今日はなんとか10時前には帰宅して森茉莉全集を解禁するぞ。
さ、仕事だ仕事! 仕事行くぞ~!

追記:食べ物記述が多い「記憶の絵」をパラ見したけど、ワインの記述見つけられず。
日本に戻ってからは、黒猫印のシュヴァルツカッツェ(かな)を好んでいたのは知っている。





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Last updated  2007.03.07 09:49:34
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