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【石神賢介/57歳で婚活したらすごかった】
新型コロナまん延防止重点措置が延長された地域もあれば、解除された地域もあり、いまだコロナの収束は不透明なのです。 そんな折、ロシアによるウクライナ侵攻と、このところ世界は不穏な動きを見せています。 戦争やら疫病で閉塞感の漂う中、どうにかこの孤独と不安を解消して安定した生活とささやかな幸福に浸りたいと痛切に願ってしまうのは、いけないことなのでしょうか? 由々しき状況なのは百も承知の上ですが、人は皆、置かれている自分のことが最優先であり、それは当然のことなのです。 井上陽水の『傘がない』と言う歌の詞を思い出してください。 都会では自殺する若者が増えている 今朝来た新聞の片隅に書いていた だけども問題は今日の雨 傘がない この詞をざっくり要約すると・・・ 「どこで誰が何をしようが今の自分にとっては雨に濡れることの方が大問題なんだよ〜」 と言うことなのです。(吟遊映人の勝手な解釈なので、あしからず・・・) つまり、人々のホンネに向き合うことは決して責められるものではないと思うわけなのです。 私は『57歳で婚活したらすごかった』という新書を手に取りました。 昨年(令和3年)出版された新書の中でも、かなり上位の売れ行きでヒット作です。 著者は石神賢介で、四十代のとき『婚活したらすごかった』と言う新書をすでに出していて、それが空前の大ヒット。 今回の『57歳で・・・』は、その続編とも言えるものかもしれない。 アラフィフでバツイチシングルの私にとっては、かなり興味をそそられるタイトルでした。 とは言え、私にとって結婚はあまりいい思い出もなく、苦々しいざらついた記憶が残るだけなので、これから婚活したいという意欲とは少し傾向が違います。 何というのか、よそ様のなかなか公にできないプライベートな部分をのぞき見してみたい、という好奇心とでも言いましょうか? とにかく『57歳で・・・』は、そういう意味でこちらの意図するものを充分に満足させてくれる、赤裸々で、しかもリアリティーに溢れた内容となっています。 著者は一度離婚歴があるが、子どもはいない。熟年期に突入して孤独を感じ、もう一度結婚したいと思ったとのこと。 婚活の流れとしてはごくごくありきたりのパターンです。 そこで婚活アプリ、結婚相談所、婚活パーティーなど様々な手段で出会いを求め、成功するための傾向と対策について探求しています。 それがまた実にリアルで、それでいて不快にならないスマートなルポとなっていて、さすがはフリーランスの雑誌記者とうたっているだけのことはあると思いました。 著者ご本人は、身長169cm、体形は普通、学歴は大卒で年収は900万くらい、容姿は並みより下、と謙虚で控えめなことを言っておられますが、毎週のように新規の女性と出会っているらしいのです。(ときには同衾もあり) あれれ?これはまさかの自慢話か?!と思う箇所もあるけれど、概ね、これが男性のホンネなのであろうと好意的に読むことができます。 仕事柄、初対面の人を相手にしても会話は苦ではないとも書かれているので、コミュニケーションスキルは人より優れている御仁なのだと思いました。 そんな著者の人柄やら性質を踏まえた上での一読は、かなり客観的な立場から楽しめると思います。 久しぶりに手にしたこの新書、時間の経つのも忘れて一気に読了してしまいました! アラフォー、アラフィフのシングルの皆さま、どうぞ勇気を持って一歩を踏み出してくださいね〜 それと、著者の石神賢介様、成婚したあかつきには、婚活の極意とか攻略本(?)などぜひともお書きください!! 今から楽しみにしてますヨ♡ (了) 『57歳で婚活したらすごかった』石神賢介・著 ★吟遊映人『読書案内』 第1弾はコチラから ★吟遊映人『読書案内』 第2弾はコチラから お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.03.12 07:00:08
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