カテゴリ:シェフの雑記帳
生ハム、ハモン・デ・トレヴェレス、間もなく2本目に入ります。 フランス料理というと、マナーというのがありますが、ナイフは右でフォークは左とかね、、。どちらかというとそういうことはどうでもよいので、、私が日頃見ていて、ちょいと「とほほ」と思うことを少し話しますね。 まず、レディーファースト。女性は上座に譲りましょう。入ってくるなり、上座に座ってしまう男性は結構多いです。無粋ですよ。 それから、食事のスピード。これはホスピタリティの問題で、年配の方や女性などは若い男性に比べると食べるのが遅いですよね。基本的には遅い方に合わせるのがベター。早く食べてしまって、腕組みしていたり、スマホばかり見ていたりするのは見苦しいですね。ただし、あまりに遅く食べるのも良くないですね。会話と食事のバランスは大事ですね。 会社の食事で上司が説教初めて食事が進まないなんて言うのは、最悪ですね。そういう話は会議室でやるべきで、せっかくの飯がまずくなりますね。 レストランではまあ良いのですが、人の家に招かれたときに(特に欧米人に)料理がないのにパンを食べるのは良くないです。「腹がすいてるから早く料理を出してくれ」と言っているのも同然と思われます。パンをとっとと食べてしまう人は多いですね。 あと、パンの話では、うちの店ででは3センチくらいに切ったバゲットと丸いカンパーニュを1/8に切ったものを出しているんですが、そういうパンにそのまま嚙り付く人がいますが、無粋です。パンは一口大にちぎってから食べましょう。朝食の食パンのトーストならかじっても良いですけどね、、。パンは料理のお皿の上でちぎるとテーブルにパンくずが落ちませんね。葉っぱのサラダを食べるときにフォークを右手に持ち替えて、左にちぎったパンを持ってそのパンを補助に添えてフォークでサラダを食べてサラダを食べ終わったら、そのパンも食べ終えるというような人を見ると「この人はわかっているなぁ」と思いますね。お皿をパンでぬぐって食べるのは、親しい間柄の食事ならありですが、お見合いや接待やまあ普通はないけど、宮中晩さん会などではやめたほうが良いようです。 テーブルナプキンを首元からぶら下げる人がたまにいますが、あれは無粋です。欧米の映画などでよく出てきますが、あれはダサいやつとか田舎者というキャラ設定です。普通はやりません。 ナプキンは、水やワインを飲む前に口を軽くふいて、グラスを汚さないようにするのも大事な用途ですね。 今日はここまで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 26, 2024 05:07:44 PM
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