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カテゴリ:日記オンリー
コーヒーを淹れて、冷蔵庫に入れていれて置くお茶を作り、米をといてで、タバコを吸って休憩は終わりです。
それでは再び日記の続きを書きます。 いよいよ噂の先輩が登場します。 愚痴みたいな日記になりますので、ご了承の上お読みください。 先輩の病室に着くと、そこには先輩がいない。 ミステリ小説であれば、先輩が屋上で死体で発見されるといった展開になるかもしれないが、これは現実で、そんなことはない。 病室は4人で1部屋で、テレビが1台とテーブルがあり、一人当たりの区切りは3畳ぐらいの広さであった。 テーブルの上には、PSPのゲームと、食事や排尿の記録が置かれていて、花やお見舞いの果物といったものは置かれていなかった。 Aは「花だけ置いて、帰ろうか」と言った。 冗談のようにも思えるが、そうしたいという考えがないわけでもないのだろう。 私もそうしたい気持ちがないと言ったら嘘になる。 しかし、挨拶ぐらいはしていかなければならない。 さらにAは「普通に生活してそうじゃん。金がなくなったから、入院したんじゃねぇの」とも言った。 先輩が、住んでいた安アパートを思い出す。 そして私は笑う。もちろん病院の中なので声を出して笑ったわけではない。 先輩の実家はかなりの金持ちで、なぜそんな生活をしていたのかは分からない。 そんなやりとりをしているうちに先輩が後ろから、 「おー」と声を掛けてきた。 パジャマ姿であり、髪はけっこうぼさぼさになっていた。 いわゆる病人っぽい感じである。 私とAは「お久しぶりです」と挨拶をする。 そしてAは「二人とも同じこと(花を買っていくこと)を考えていたようで」と言い、花を先輩に渡した。 私は「ここに置いておきますね。ラップをはずさないとすぐダメになってしまうらしいので」と言いながら、 花のラップをはずし、それを下に敷いて、テーブルがぬれないように置いた。 「入院1日伸びたようですけど、大丈夫ですか?」と私は尋ねた。 先輩は何で伸びたのかは、分からないといったことを言った。 「談話室に行こうか」と先輩が言うので、談話室に歩き出す。 談話室に向かう途中「4年生らしい顔になったな」と先輩が言ったので、 「外見だけですけどね」と私は形式上の返事をした。 一方Aは「俺はちゃんと知恵もつけてますけど」と言った。 『俺は』という部分には、多少引っかかったが、特に私は何も言わなかった。 談話室は、8畳ぐらいの広さぐらいだっただろうか。 飲み物の自動販売機、イヤホンの自動販売機、テレビカードの自動販売機(どうやらテレビを見るのは有料のようだ)があった。 ほかに、テーブルと椅子やソファがいくつかあり、テーブルにはポットとケースに入った湯飲みがあった。 それに本棚があり、マンガや小説などが並んでいた。 私とAはテーブルのあるほうの椅子に、先輩は壁にあるソファのほうに腰掛けた。 先輩が「プリンあるけど、食べる?」と聞いてきた。 「いただきます」と私とAは言った。 「俺はもう食べたから」とテーブルの上に箱を置いた。 私はケーキの入っているような箱だったので、どこかのケーキ屋さんで売っているものを思い浮かべたが、中には普通の100円ぐらいのプリンが入っていた。 私は箱からプリンとスプーンを取り出し、Aの前に置いた後、私の前にも置いた。 「でかいですね」とAは感想言いながら、食べ始め、私も食べ始めた。 先輩が「最近はどう?」と言った。 「どう?って何がですか?」とAが答える。ごもっともな回答だった。 先輩は少し考え、「○○○(私達のいたサークル)には戻る気ないの?」と言った。 私は「今更、戻るってのも・・」と答え、Aも似たような返事をした。 ちなみに私のいたサークルは、環境関連のサークルである。 (詳しいことは省略します) 先輩は「前にイベントの手伝いに行って来たんだけど」と言った。 このイベントは、Aが担当になっていたこともあったものであり、私もけっこう手伝ったものでもある。 (イベントの内容を書くと、私の大学が分かってしまいそうなのでここでは書きません。環境関連のイベントと考えてください) 私は「どうでしたか?」と尋ねる。 先輩は「前より小規模になってたよ」と言う。 規模を大きくしすぎて、大変だったものだ。 「そうなんですか」とAは相槌を打つ。 そのイベントに関して話は続かない。 そのため、次の話に入る。 「○○君が代表になっててね」と先輩が言った。 この○○君は、私も顔を覚えている後輩で、背が高く、優しい感じの人物だ。 ○○君がいなければ、もう少しサークルを続けていたかもしれない。 (理由は書きませんが、先を読んでくれればなんとなく分かるかもしれません) うなづきつつも、私達は聞いていた。 「○○○(私達のいたサークル)の連中とは、最近会う?」と先輩は言った。 「会わないですね。だって、順調に単位を取っている連中ですから」と私は言った。 先輩に対する嫌味と、私自信に対するプレッシャーである。 先輩はたぶん嫌味と思っていなかっただろう。 私は続けて「××さんは時々見かけますね」と言った。 ××さんも変わった人物で、一度は大学を休学と言う形でやめ、なぜかまた大学に戻って勉強している人間である。 「××さんまだいるんだ・・」と先輩は言う。どうやら知らなかったようだ。 どういう流れか、サークル内恋愛の話になった。 「サークルラブとかはないのかな」と先輩は言う。 「昔は先輩が・・・・」と細かくは覚えていないが、要はサークル内にカップルがあったらしい。 「君達はどうなの?」と先輩は聞く。 私はこの話はできるだけ、避けたかった。 なぜならサークルをやめた理由は、失恋という原因が大きく占めている。 やめた時の理由は、サークルの笑いのツボがいまいち分からないとか、活動が自己満足だけに思えていたというのが理由になっていた。 しかし、潜在的な理由として、振った相手とある後輩が仲良さそうにしていたのを見るのが辛かったということがあったのかもしれない。 別にそれを引きずっているわけではないが、先輩には知られたくなかった。知ったら、話題は一気にそれにシフトしそうな気がしていたからであった。 しかも、この先輩は口が堅いとは言いがたい。 それに、先輩に昔「△△ちゃん(私が振られた人)がかわいい」とか言っていた時に、「彼氏いるらしいですよ」と嘘をついたことがある。 だから、Aがこの話題を持ち出さないことを願っていた。 運良かった。この話題は特に盛り上がらず、Aの口からこの話題が出ることもなかった。 やがて話題は授業の話になり、履修の話をしていたら先輩の話の内容から、どうやら履修登録すらしていないという様子が伺えた。 当然、この話題は私やAは避けてすぐに終わった。 先輩は一体何を考えているのか、分からない。 私やAが4年生ということもあり、就職の話になった。 私は「卒業見込みが立っていないので、来年から就職活動を始める予定です」と言った。 Aは大学院に行くとか、公務員試験を受けるとか、資格を取るとか、あらゆる選択肢があることを話していた。 私はもう空腹と疲れなどで話はほとんど上の空だった。 そのため、適当な相槌や受け答えをしていたと思う。 Aが先輩と話しているときは、本棚に並んだ本を眺めていた。 しかし、先輩は意外に深く話を進める。 「○○君(私)は、将来どういう職種に就きたいの?」と聞かれた。 「本関連の出版とか販売とか・・・。そんな感じですね。やりたいことがけっこうころころ変わる人間なんで分からないですけどね」と私はあいまいに答える。 「そうなんだ」と先輩は頷く。 さらに、先輩の知り合い(私の先輩にも当たる人)が小さな出版会社で働いているからどうかとか、販売ならバイト先にすればとか、そういったことを教えてくれた。 まあ、私の知り合いが出版社で働いているというのが、分かったというのを悪くない情報であった。それ以外は、私も当然考えていることであって、大した参考にはならなかった。 もちろん、私は先輩に助言を求めていなかった。 最後に言っていたことは、就職活動には「根拠のない自信も必要だ」という内容のことであった。 それは分からなくもないが、この先輩は根拠のない自信を持ちすぎている。 あとは知り合いの自慢が多かった。 これは自分にはあまり特別に自慢できることがない人間が、話す時の特徴のひとつだと思われる。 (もちろん、控えめな人が話す時などの違うケースもありますが・・) 昔の私にも見られた特徴である。いや、未だにあるだろう。 この先輩は私にとって、おそらく良い反面教師になっている。 まさに、人の振り見て我が振り直せとはこのことだ。 私は先輩に本棚にある「白夜行」を薦めて、先輩を病室まで送った。 そして、Aとともに病院を後にした。 ====あとがき==== 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 いつもながら文章が下手ですよね。 日記の中で、留年生の悲惨なケースを書こうと思ったんですが、私の文章力ではうまく表現できませんでした。併せてお詫び申し上げます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年05月18日 03時58分08秒
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