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テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:わたしのこと
Hey~! 昨日のクイズのアンサー、 Honey を受けまして、以前に仕事先で寄稿したことのある こちらをご紹介しま~す。 *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*- 『Honey』?! ケリーかおり とろ~んとおいしい採れたてのハチミツのごとく、甘~い新婚生活を送ったのは 遠い昔のケリー夫婦。何がどうしてそうなったのか、お互いの呼び名は”ハニー” である。 結婚以来の11年間、笑っても泣いても怒ってもハニー。この国の人達にとっては ごく普通であっても、日本人の私には、冷静に考えると、虫唾が走らんばかりの こっ恥ずかしい呼び方だ。 実際に、もう15年程前になるが、国際結婚をした友人のお宅で、日本人の彼女が だんな様をハニーと呼んでいるのを初めて耳にした時、 「ハ、ハニ~~っ?!」 と、口には出さずとも物凄い違和感を感じ、こちらが恥ずかしかったことを覚えて いる。おかしなもので、後に、自分自身がハニー女となり、日本の友人に冷やかさ れるハメとなった。 その際は、 「ハニーがダメなら、ベイビーって呼ぼうっか?」 と開き直りの反撃を取ることにしている。 ”ハニー”。 時と場合によってはいろんな意味合いが含まれる。身近な例で、夫の幼い弟は、私 のことをハニーと呼んでいた。夫が私をそう呼ぶのがそのまま伝染したわけだが、 「ハニー」「ハニー」と呼びながら、私の後をついてまわる彼の姿は何とも愛らし かった。血は繋がらずとも、彼からの姉に対する信頼感が伝わって来て、呼ばれる たびに本当に嬉しかったものだ。 その様子を知っている義母や義妹達は、いまだに私をハニーと呼ぶ。まさにニック ネーム感覚と言えよう。 また、アメリカ人の親子を見ていると、子どもの「ママ~」「ダディ~」の呼びかけに 対し、「どうしたの、ハニー?」と、あえて名前を使わずに、親がそう答えている場面 を見かける。親子愛を示したハニーである。 買い物でレジスターの人と、病院でドクターやナースと、レストランでウエイトレス の人たちと…。会話の中でハニーと呼ばれた経験を持つ人は少なくないだろう。まっ たくの他人とは言え、フレンドリーな国民性を持つアメリカ人らしく、精一杯の親し みが込められているように感じる。 中には、ハニーの短縮形、「ハン(Hon.)」と口にする人もいる。 一方、皮肉を込めてこの言葉が使われる場合もある。テレビ番組でよく目にするのが、 白熱した議論の最中や、何か怒りの発言がある際に、相手をあえてハニーと呼ぶので ある。「ちょっとあなたねぇ…!」と言いたい心境が、遠回しに含まれているようだ。 日本人が操る、美しい言い回しや表現の日本語を、日本を離れてから改めて大切にする ようになった。日本人であることを誇りに思い、日本語を一生大切にしたいと思う。 同時に、11年間のハニー女歴を振り返りながら、英語も、表記はアルファベットのみで 済むとは言え、いろんな意味を持つものだなぁ、と、改めて感じた私、ハニーである。 *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*- おしまい~^^ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 21, 2006 09:56:38 AM
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