テーマ:テニス(3375)
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ワールド・チーム・テニス(WTT)というのがありまして、ワールドといってもアメリカの12の都市を本拠地にしてるだけで、例によってアメリカの中華思想ですが。少し前からその存在は知ってましたが、最近ですねようやくと人気を集めてきたのは、というか僕自身のレーダーの範囲に入ってきたのは。
というのも、WTTは全部で12チームあるんですが、中の一つが地元サクラメントのキャピタルズというのです。それともう一つは、有名選手がWTTでプレーするようになってきて、彼らが客を集めてるということでしょう。アガシ(そしてその妻)、アナ・コルニコヴァ(そしてその上半身)、マリア・シャラポヴァ(そしてその長い足)、マルチナ・ナブラチロヴァ(そしてその不老不死の秘密)、マルチナ・ヒンギス(そしてその昔は結構嫌われた笑顔)というところが集客力の要というところでしょうか。 普段からオフィスでゴルフの素振りの代わりにテニスの空振りを披露してる効果があったのか、あるテニス好きの同僚というほどでもない女性から週末のWTTのただ券を貰ったのです。とは言っても、彼女が一緒に行こうと誘ってくれたわけではなく、自分らがいけないからあげる、ということだったのですが。なんとこの週末が今シーズンの決勝だったのでした。決勝だから興奮するというほどWTTの昨日今日を追ってるわけではないので、この点はどうでもいいことだったのですが。まあいいじゃないですか、決勝の方が決勝じゃないより熱が入るというもんでしょう。 残念なことに妻からも息子からもそっけなく振られたので、自分ひとりで行くことになりました、券は二枚あるのにですよ。かといって他に誘う人もいない、こういう時に非社交的な中年男は芝生に落ちている干からびた犬の**のように誰も見向きもしないということですか(涙)。 帽子、サングラス、半ズボン、デジカメ、座布団と、ブリーチャーというちょっと上のほうの席で見るための準備を万端整えて出かけました。ところが行ってみると、意外と客入りが悪く(昨日の準決勝で地元のサクラメントが敗れたせいでしょうか)、ブリーチャーの券にもかかわらず前のほうに座ってもいいというので、まるで先生の話をビッチシ聞かなくてはわからない統計学の授業の時のように、一番前のベースラインのちょっと後ろあたりに陣取りました。 真横ではなくちょっと後ろというのは、テニスをしない方々が誤解されるような不謹慎な動機から選んだわけではなく(サーブを受ける女子選手の後方でカメラを構えるというような日本の通勤電車でよく捕まる人達と同じ動機だろうと邪推されているでしょうが)、サーブを受ける時の選手とほぼ同じ感覚が楽しめるからです。一石二鳥と言ってしまっては身も蓋もありません。 決勝は、えーと、どことどこのチームだったかな、まあそれはどうでもいいとして、マルチナ・ヒンギスが大活躍でした。ルールの詳細は省きますが、男女シングルス、混合ダブルス、男女ダブルスの合計5セットを戦います。各セットは5ゲーム先取したほうが勝ち、ノーアド(ジュースは無し)。全体の勝敗はゲーム数の差で決めます。 マルチナ・ヒンギスは女子シングルス、混合ダブルス、女子ダブルスに出場、グラウンド・ストロークもボレーもすごいです。サーブが若干弱いかなと感じましたが。 ヒンギスの活躍でヒンギスの所属したほうのチームが優勝です。ヒンギスは最優秀選手にも輝き、スピーチでは来年もやると言っておりました。 優勝カップの授与などが終わったあと、観客もコートにおりることができまして、少年少女がスター選手のサインをもらう為に走り回ってる間を、おじさんも負けずにヒンギスにこっそりと近づき写真を数枚撮りました。ちょっと古いデジカメなので出来が悪いですが、いくつか載せます。 少年少女を掻き分けてサインをもらうわけにも行きませんので、しばらくは席に戻ってえさの上空を回る禿げ鷹のように眼を光らせていましたが、ついにチャンスを見つけてそそと歩み寄り、帽子をプリーズと差し出したのです。Martina Hingisと、心なしか僕のために丁寧にサインしてくれた、スイス出身の昔日の女子チャンピオン、ヒンギス君でありました。一人で行ったお陰でかえって心置きなく居残り、有名選手のサインをもらうというミーハーを久しぶりに満喫してきました。おじさんは来年もキミのチームを応援するからね。で、どこのチームだっけ? (写真はクリックすると拡大できます) (右・入場を待つヒンギス、逮捕されたヒンギスではありません) (僕の帽子にサインするヒンギス) (トロフィーの右に青い服で立っているのがあのビリー・ジーン・キング!) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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