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2020.05.31
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「凡人」とは、自分も含めて、世界の80から90パーセントがそうではないかと想像する普通の人間のことである。何が限界かというと、知見の狭さ、それに伴って幅広く物事を受け入れ比較判断する姿勢・能力に欠けることだ。

僕自身の場合でいうと、本を読んだりビデオで話・講演を聴いたりすることでしか世界について知ることができないし、言語は日本語とせいぜい英語に限られ、読む速度はかなり遅く、聴く時の集中力もあまりなく、一人でパソコンに向かっているので偏狭になりがちで、おまけに記憶力が悪いと来ているので、持っている情報量は非常に少ない。

そしてここからが問題なのだ。限られた情報量にしか触れずかつ保持できないとすると、どうしてもある一定の見方・捉え方・視点に固執してしまう。これは人間の自己防衛機能でそうなるのだろう。

たとえば、狩猟を営む原始人だとして、いくつかの特定の場所で猟をするのが最も安全で長期的に生産的だと思うのが普通だ。それはグループや家族で言い伝えられてきた場所かもしれないし、自分でたまたま見つけた場所かもしれない。

だから、ある著者の思想に感服したり、ある映画や音楽に感動すると、それに固執し過大評価することになる。その思想や作品をつぶさに比較・分析する情報の蓄えも能力も限られているので、そこに留まることが一番の安定・平穏であり、ある意味自尊心の保全にもなる。この殻を破るには相当の決意とエネルギーがいる。

他人から思想や作品を勧められることが誰にでもあるだろう。これに対して心を開いて挑戦する人はそれほど多くない。仮に試みても、それを受け入れるのは更に困難だ。勧めたその人を尊敬していたり、恋していたりすると、受容する動機があるので別であるが。僕自身、ひとから勧められた場合は、出来るだけ挑戦するように心がけている。しかし、意識ではどうすることもできないブレーキがかかるらしく、やっぱり好きになれない、ということも少なくない。

こういった頭ごなしの拒否、あるいは試みても受け入れることのできない無意識の規制、これが凡人の限界だ。

凡人の限界は、コミュニケーションをうわべだけのものにしてしまう見えない壁でもある。だから僕たちは、この壁に少しでも多くの風穴を開けて、他人の考え方や進めるものを受け入れる努力をしないといけない。限界があるということを認識することが第一歩だ。

もっとも宗教的・政治的に凝り固まっている人たちは、凡人どころではない限界を抱えている。育った家庭や共同体で純粋培養され塗り固められた壁は、ほとんど打ち壊すことができない。なので、こういう人たちとは話すだけ無駄である。

(似たようなことを書いた昔のブログ、「壁コミュ」「開かれた議論」。)





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最終更新日  2020.05.31 06:11:12
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