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メジャーリーグとプロ野球の差はコミッショナーの経営力の差にあった
■面白く、分りやすい記事です。 過去15年間で、メジャーリーグの収益は4倍になっているのに、日本のプロ野球は横ばいのままだそうです。 その差をコミッショナーの経営力に求めます。 ■ただしそれは個人の能力という意味ではありません。コミッショナーの権限、制度の差です。 記事によると、メジャーリーグは1919年に八百長事件が起きて、権威失墜してしまいます。危機感を抱いた関係者は、危機を乗り越えるためのリーダーシップをコミッショナーに託しました。 その際、オーナーの合議を超えて、意思決定できる機関として、コミッショナーを設定しました。 ■だからコミッショナーは、各球団の個別利益ではなく、全体の利益を純粋に追求できる立場にあり、それを実施できる能力を持つ人物が選ばれます。 いや、逆にいうと、初期のコミッショナーが能力を発揮したために、各球団は文句を言わずに従うという姿勢を持ったのかも知れませんね。 ともあれ、危機に際して、まずは制度を根本的に改めようとしたメジャーの動きは見事です。 ■ご存知の通り、日本は各球団の合議制です。コミッショナーはいるものの名誉職の色合いが強く、権限を持っているとは言いがたい。 ありていにいうと、読売巨人軍が、実権を握っており、全体利益の追求を妨げるような状況にあります。 しかも読売巨人軍のオーナーが常に優秀なために、他のオーナーからすると文句が言いにくい。巨人軍は企業努力しているんだ!と言われれば、その通りなので、強く言えないんでしょうな。 ■メジャーというかアメリカは、危機に至った時の対応が早く、思い切りがいいですね。 全体の利益のためには個々の利益を忘れよう。。正論ですが、当事者たちが、それを素直に聞くというのは日本では考えにくい。アメリカは単純な正論が通るんですね。それは素直に感心します。 そろそろ日本でもメジャー型コミッショナー全権運営をしようという声が上がってもおかしくないでしょうが、ナベツネ氏がいる限り、無理なんでしょうね。 その前に、政局争いを繰り返す政治の世界をなんとかしてほしいもんですが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 5, 2012 02:48:30 PM
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