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ネスカフェとキットカット、高収益化の秘密 高岡・ネスレ日本社長×楠木・一橋大教授の白熱対談
■日経ビジネスオンラインが、「提言!俺の100年ヒット論」という特集をやっています。面白いから必見です。 今回は、ネスレの社長と楠木教授の対談です。これも面白い。 ■ネスレといえば、キットカットのヒットを皮切りに、次々と市場を切り開いている脅威の企業です。 ただ売れたのではヒット商品ではない。ロングセラーにならないと本当のヒットじゃない。と高岡社長は言っています。なぜなら、ヒットさせるための初期投資を差し引くと利益にならない。長く売れないとリターンがないからです。 その上で高岡社長は「ロングセラーを作る上で、ほぼ唯一の鉄則は、イノベーションで新しいセグメントを創造すること」と断言しています。 このあたり、受験生市場を切り開いて、キットカットをロングセラーにしたネスレならではの発言です。 その後もネスレは、新市場を創造しています。ネスカフェドルチェしかり、アンバサダーしかりです。 ■そもそも日本にヒット商品が生まれにくくなっているのは、成長期の過剰生産を引きずっているからだと高岡社長はいいます。 企業は固定費を回収するために生産を続けざるを得ず、それをコンビニにうまく利用されている。(買い叩かれている) だから、生産数を減らして、脱コンビニをしなければならない。 そこで考えたのが、限定商品の活用です。地域限定のキットカットは、価格を買い叩かれることもなく、利益率が高い商品です。 地域限定という市場を創造することで、キットカットの2段ロケットが完遂したわけです。 ■新しい市場の創造は、消費者アンケートからは出てきません。 対談ではこんなふうに言っています。 楠木:極端に言えば、「消費者」とは消費することにしか責任を持っていない人たちです。責任がない人にあれこれ聞いても、ろくな答えは返ってこないと考えた方がいい。だから、問題解決は、作り手側が責任を持つしかない。 高岡:つまり、ヒット商品作りの秘訣とは、解決すべき問題を探すことなんです。それを見つける経営の視点こそが全てと言ってよいでしょう。 こうした経営者の実践的な戦略展開は参考になります。 【送料無料】 「廃業寸前」が世界トップ企業になった奇跡の物語 ダメ事業部が、なぜ世界シェア1位の高収益企業になれたのか / 駒井俊雄 【単行本】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 16, 2015 10:53:50 PM
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