2023年09月の記事一覧 | 高校化学の教材；分子と結晶模型の「ベンゼン屋」

国立昭和記念公園…隈研吾建築に会いに

JR中央線立川駅すぐの国営昭和記念公園へ行ってきました。目当ては隈研吾建築事務所設計の建物「オカカフェ」。まあ、「らしい」ていえば「らしい」。とはいえ、鉄骨で支えられ、外装に組み木で装飾してあり、木組が支えにはなっていないようなので、今一つの感がありました。ただ、広大な芝生を前に建てられており、景観とのフィットはとてもかったです。むしろ、広大な昭和記念公園には圧倒されました。地図右下のJR立川駅口から入り、昭和天皇記念館をへて地図のF6「みんなの原っぱ」東に「オカカフェ」があります。あまりに広大で、徒歩で20分くらいかかりました。途中地図A6の長いせせらぎと噴水です。さらに進んで広大な「みんなの原っぱ」地図E7。中央に大けやきがあり、この日は風は涼しいが日差しが強いので日陰でゆっくりされている人が多かった。周囲には、草花が植えられており、ケイトウがさかりでした。徒歩ではとても一回りできない広大さで、この日はここまででUターンし、立川駅に戻りました。国営昭和記念公園は、昭和天皇御在位50年記念事業の一環として建設されました。自然を残し、木々を植えようという姿勢はかつての明治神宮を想起させます。また、訪れたい場所になりました。今度はレンタサイクルがあるので、それで走り回ってみたい。

やっぱりターナーが好き…テート美術館展

国立新美術館(乃木坂)のテート美術館展「LIGHT光」に行ってきました。地下鉄千代田線・乃木坂駅のエレベータですぐにアクセスできます。このテート美術館展は18Ｃから現代までのテート美術館所蔵品を「光」というテーマで集めてきたものです。くっきりと写実的に描かれた光や印象派っぽいもやの中の光、立体表現の光などを表現した作品を集めてあります。私はＷ.ターナーが好きなので、テート美術館展と聞いて見に行ってきました。　ターナー「湖に沈む夕日」1840年ごろ、油彩/カンヴァスもやっとしていてなんだかわからんでしょう。じっと見ていると、もやの向こうの情景がわいてきます。もう一つ　ターナー「陰と闇ー大洪水の夕べ」1843年、油彩/カンヴァス大洪水に漂うノアの箱舟の絵でしょうかやはりずっと見ていいると、人や様々な動物が表れてきます。印象派といえばモネが有名。モネ作品も2点展示してありました。このモヤッと感が好きなのでファンです。来年早々、モネ展が東京であります。見に行きたいです。対照的に、くっきりと描かれているのが次です。　ジョン・マーティン「ポンペイとヘルクラネウムの崩壊」1822年、油彩/カンヴァス想像で書いたのでしょうがリアルで容赦ない自然を赤で叩きつけてきます。イギリス画壇はさまざまな表現にあふれ、変遷していきました。その様子を楽しむことができました。その他、シスレーやハマスホイなどイギリスっぽい？有名どころの作品が展示してありました。J.E.ミレイ「露に濡れたハリエニシダ」1889-90年、油彩/カンヴァスミレイの作品は「オフィーリア」が好きなのですが、どの作品も水と光の具合がとてもいい。そして、現代の作品。一番目を引いたのはO.エリアソン「星屑の素粒子」2014年、ステンレススチール・半透明ミラー他ボルボックスのような、天宮儀のような…五角形と正三角形などで作られたオブジェです。きれいでぼーっと見とれます。最後にポスターやチケットにのせてある作品を紹介して終わりです。ジョン・ブレット「ドーセットシャーのがけから見るイギリス海峡」1871年、油彩/カンヴァス

夏休みに結晶模型を作りました…結晶模型の在庫が増えました

夏休みに結晶模型を作り在庫を増やしました。①六方細密構造　長辺69mm　結晶格子模型の中では最も作るのに時間がかかります。皆さんの注文に対応できるよう、たくさん作りました。1個1760円です。②閃亜鉛鉱結晶模型　一辺12.2cmフルーツパフェのようで人気があります。今夏は3個作りました。一個3300円です。③塩化ナトリウム型結晶格子　9.0cm4つ作りました。1個990円です。④体心立方格子　7ｃｍダイソーのケースを使って4個作りました。一個770円です。⑤面心立方格子斜め切り　高さ8.7㎝あまりない模型です。リクエストで作った面心立方格子斜め切りです。1個2500円です。他の模型もありますが在庫がないので受注生産になります。通常10日ほどお待ちください。質問・注文は　benzeneya☆yahoo.co.jp (☆→＠にかえて) メールください

ガウディとサグラダ・ファミリア展@東京国立近代美術館

東京国立近代美術館で9月10まで「ガウディとサグラダ・ファミリア展」が開催されています。9月5日18:00からの入場予約チケットを取り行ってきました。平日の夕刻からですので、「すいているのかなぁ」と思っていきましたが、とんでもなく混んでいました。入場制限は外しているのかもしれません、ごった返しており、人をかき分けながら展示を見てきました。すごいひとででしょ！写真は「サグラダ・ファミリア聖堂全体模型」です。2時間ほどいましたが、人いきれでヘトヘトです。聖堂の各面は聖書の物語が彫刻で示されており、上の写真はイエスの受胎告知からヨセフの大工仕事を学ぶところまで。この面はイエスの受難を現しています。ユダの裏切りから磔刑、昇天までの彫刻が飾られています。聖堂、降誕正面の少年、女性、天使の塑像です。これは外尾悦郎氏の作品です。日本人をはじめたくさんの建築家、彫刻家がサグラダ・ファミリアの建築にかかわっています。写真は聖堂、身廊部模型です。聖堂内部は木の枝のように枝分かれした柱で支えられており、ガウディの自然観察とそれを建築に生かす姿勢が表れているようです。アントニ・ガウディは1852年スペインのカタルーニャ地方に生まれ、サグラダ・ファミリア聖堂を手掛けたのは1882年からです。ガウディは1926年に亡くなるまで、スペイン内戦による資金不足に苦しめられながら建設に携わります。以来140年今も建設は続いています。完成予定は2026年とのこと。バルセロナに残るたくさんの彼の作品の中心として多くの市民や観光客をひきつけています。展示は上の写真のように4章から構成されていました。第2章の「ガウディの創造の源泉」で印象深かったのは●スペインのアルハンブラ宮殿のタイルで作られた繰り返し文様。ガウディは多くの建築の中で割ったタイルを局面に埋め込むことを多用しています。アルハンブラ宮殿の繰り返し文様はエッシャーの作品にも影響を与えています。イスラム文化が多くの芸術に影響を与えていることはとてもおもしろいです。●幾何学が作品に生かされていること。天井に2点でぶら下げたチェーンに重りをつないでできた放物線様の形をさかさまにしてサグラダ・ファミリア、18の尖塔が設計されています。この写真は、聖堂、聖器室模型です。この作りに放物線が使われており、他の尖塔もこれがベースになっているそうです。サグラダ・ファミリアは1/10の模型が作られて、その後本体の建築にかかります。この展示は、その模型と文献、本体の動画映像で構成されています。実際にサグラダ・ファミリアを回った気分になりましたが、ほんとは本物をたずねてみたい。