水沢競馬からOROパーク盛岡競馬へ!
木曜担当のよこてんです。 今日の盛岡は夏を思わせる暑い一日でした。この先2,3日はまだ最高気温が26~27度くらいに上がる日が続くようです。場所によっては体感で30度くらいに感じる所もあるでしょう。2日から開幕する盛岡競馬ですけど、夏のつもりで来ていただくくらいがいいのかもしれません。 とはいえ朝晩はこの時期らしい肌寒い時もあるのが難しい所。朝と昼で20度近い気温の差が出る事もあります。遠くからおいでになる方、服装の準備を上手くまとめられますよう。 しかし。2月にオーストラリアに行ったじゃないですか。あっちは真夏ですから夏服を出して持っていって、帰ってきて“次に出すのは6月かな、7月かな?”とか思いながら片付けた訳ですよ。4月のうちに出す事になりました!まあ、ちょっとしたら今の時期なりの気温に戻るそうですけどね。 盛岡開幕、って言葉を出したので、開幕目前の盛岡競馬場の様子を何枚か。看板なども用意され、開幕の準備も着々と進んでいますねえ。 芝コースはまだ“伸ばしっぱなし”ではありますが、例年の今時期より色が濃いように見えます。今季最初の芝レースは2回盛岡初日(5月16日)のはまなす賞。その時を目指して整備が進められる・・・という事になるはずです。最初に書いた暑さも、人間にとってはどうにも感覚が狂いますが、芝の生育にとっては良い材料になるでしょう。 さて、春の水沢開催ラストとなった27日、3歳牝馬の全国交流重賞『留守杯日高賞』が行われました。結果は、名古屋のホレミンサイヤが同じく名古屋のミトノレオを1馬身抑えて優勝。自身初の重賞制覇を成し遂げました。★留守杯日高賞/優勝ホレミンサイヤ★優勝騎手は安部幸夫騎手 このホレミンサイヤ、覚えている方も多いと思います。今年1月10日の水沢競馬でデビューして優勝、その後東海地区に移籍してさらに4勝を挙げていた馬です。「ホレミンサイヤ」という名前は岩手の地元ラジオ局アナウンサーが付けた・・・というのも小ネタの一つとして覚えておいてください。★1月10日のデビュー戦でのホレミンサイヤ デビューして3ヶ月、故郷に錦を飾ったホレミンサイヤ。所属は「愛知」、他地区馬の勝利となるわけですから悔しいのが半分、しかしデビューは岩手という事で嬉しいのが半分という複雑な気持ち。この後はまた岩手に戻って戦うそうですから(というかこのレースの後そのまま水沢に居残ったとの事)、次はからは“岩手のホレミンサイヤ”として活躍してほしいものです。★口取りには調教師が2名。向かって馬の左側が荒巻透調教師、右側が菅原右吉調教師 2着のミトノレオ。自分はこの馬を本命にしただけにちょっと悔しい結果ではありました。★ミトノレオは2着でした この馬を管理する川西調教師がレース後に言われていたのは「ミトノレオが勝つにはレース前半のラップタイムがあと1秒遅くなければならなかった」でした。 自分なりに解釈すれば、序盤の流れが少しだけ速かった分、良い位置を獲るのに脚を使わなければならなかった。その使った脚の分が終いの伸びに影響した。そういう事だと思います。この後のミトノレオの戦いぶりを考えるうえで、川西調教師のお話は面白いヒントになるのではないでしょうか。師のレースに対する考え方に触れる意味でも面白いお話しだったと思いましたね。★ミトノレオを牽いていたのは岡崎準元騎手。もしかして水沢は初登場?★一周目、2番手を進むグッドギアー 岩手勢の最先着はグッドギアーの5着でした。齋藤雄一騎手が自信満々で、それを△に留めるのは忍びないし申し訳なかったりもしたのですが・・・。 結果的に1着から4着までを遠征勢が占め、地元勢はグッドギアーの5着が最高。GRANDAME-JAPANのシリーズとなって以降、これで6回連続で遠征勢が優勝したという事になりました。 自分はこれをレベル差と言いたくはないのですが、しかし“経験値の差”なのだろうとは言わなくてはならないでしょう。すでに交流重賞を複数回経験している遠征勢に対し地元勢はほとんど無し。その差は、3歳春の時点では相当大きいと感じます。 そもそもGRANDAME-JAPAN・3歳シーズン自体、岩手所属馬にとっては分の悪いスケジュールでもありますよね。よっぽどの強豪が地元から登場するか、あるいは他地区で実績がある馬が直前で移籍してくるかでもないと、留守杯日高賞を地元馬が勝つチャンスは小さいのでは・・・。 まあ、GRANDAME-JAPAN自体岩手所属馬にとってはちょっと難易度が高いシリーズだよね・・・っていう印象があります(時期とか対象レースの配列とか)。戦いやすいとすれば2歳シーズンなのかな?と思ってみたりします。