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テーマ:今日聴いた音楽(74296)
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※新シリーズです。お気に入りの「おんがく」をジャンルを問わず紹介していきます。
SMAP/世界で一つだけの花 まづは、下のニュースから。 野口さんSMAPの曲で起床…8日夕着陸へ 現在スペースシャトルの中にいる野口聡一さんが、モーニングコールの曲でこの曲を選択された。 宇宙で流れたのである(もっとも、宇宙空間では空気がないので音は聞こえないが)。 野口さんは「この曲は世界平和の曲です」と紹介したが、まさしくその通り。 比較するべきではないが、あえて比較してみると、ジョン・レノンの『イマジン』よりかはこちらの方がいい。 『イマジン』は、戦争だったりテロだったり、地球上に人的被害が出るたびに歌われるが、どうも、現実からの逃避にしか思えない。 『イマジン』の中で歌われる世界は素晴らしいものだけど、想像だけで終わってしまっている。 想像とは違う現実を「しょうがない」と受け止めて、だからこそ「想像してごらん」とうったえているにすぎない。 そこに「だからこそ僕たち一人一人が現実を変えるために努力しましょうよ」的な内容は含まれていない。 ここが『イマジン』が反戦集会などで歌われていることに疑問を感じてしまうところである。 その点、『世界に一つだけの花』は、『イマジン』ほど明確に世界平和はうったえてはいないけど、前向きに感じる。 舞台は花屋だけど、見事に現在の国際社会に警鐘を鳴らしている。 ※まぁ、これらは私のこじつけですけど、私はこう解釈できた、ということで。 つまり、某大国は世界に向けて、「グローバルスタンダード」の名のもとに自国式の政治・経済・文化を押し付けようとしている。 でも世界にはいろんな文化があって、それはその国の歴史・民族・風土が育んできたものであるから、「この中で誰が一番だなんて」ことはないし、 また、押し付けられようとしている国だって、自国の文化に「しゃんと胸を張っている」べきである。 「それなのに僕ら人間は、どうしてこうも比べたがる?」というところはまさしくストレートに、国際社会がかくあるべきだということを見事に歌っている。 「小さい花や大きな花、一つとして同じものはないから」、どこか一つの某超大国の形式に染まることはないのだ、それぞれの国にそれぞれの花を咲かせればいいのだ、と締めくくる。 この「それぞれの文化を認め合いましょう」というメッセージのなんと前向きなことか。 想像の世界に逃げ込まないで、ちゃんと現実世界に提言しているのである。 ※あ~ぁ、本当はこんな名曲を政治思想に絡めて語るべきじゃないんだけど、やっちゃった… 話は変わるが、以前、週刊誌で「運動会の現状」みたいな記事で、こんな内容の記事が載っていた。 小学校か幼稚園かで、運動会で赤組だったり白組だったり点数で優劣を決めないで、最後にどちらの優勝かはうやむやにして、『世界に一つだけの花』で大団円で締めくくった。 なんか、この曲が間違った使われ方をされているような気がしてならない。 運動会でもなんでも、優劣を決めるのは大事なことだ。 それはテストだって通信簿だって、明らかに優と劣を区別するべきだと思う。 「ひとりひとりみんな違うんだから」と個人の優劣をうやむやにするのは大きな間違いである。 「私は勉強はできないけど、足は速い」だとか、 「僕はスポーツはできないけど、算数だったら誰にも負けない」だとか、 「あたしはスポーツも勉強も苦手で嫌いだけど、歌は好き」だとか、 そこに個人の能力的な優劣があるからこそ、長所と短所が生まれるのである。 そうして、長所を伸ばしてそれが個性となり、また短所を補おうと努力するのだ。 「僕は何も得意なことはない」という子供は、親が、学校の先生が一緒になってその子の長所を見つけてやればいい。 不得意な子のレベルに合わせ、みんなを横並びに扱えば、誰も長所も短所も発見できないし、努力もしない。 こうした傾向は、教育の現場の空気にも問題はあるだろうが、ただ教師が児童・生徒一人一人と向き合うのを避けているようにしか考えられない。 ※あ~~、純粋に曲を褒めたかったのに、また小難しい話になってしまった。 以後、気をつけます、たぶん。 ↓『世界に一つだけの花』収録↓ SMAP/SMAP 015 / Drink! Smap! SMAP/MIJ~SMAP 016 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 8, 2005 10:49:20 AM
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