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December 15, 2005
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火の鳥(2(未来編))
火の鳥(2(未来編))


西暦3404年、進みすぎた文明のために地球は病み、地表は荒れ果てて、人々は地下に住んでいる。
世界五つの都市に分かれ、それぞれの都市の決定はマザーコンピューターに委ねられ、その決定事項に従い政治・外交が進展していく。
ある日、亡命者を引き渡す、引き渡さないでマザーコンピューター同士が衝突、戦争に発展、各都市の上層部は戦争をやりたくないが、マザーコンピューターの決定には逆らえず、戦争に発展。
西暦3404年の戦争は、宣戦布告・開戦の時間に、スパイが仕掛けた超水爆が発動、一瞬で五つの都市は壊滅してしまう。
…と、あらすじをつまんで紹介したが、これは前半である。


なぜ前半のあらすじを説明したのかというと、「コンピューターに支配されている」というのがこの21世紀ですでに起こっているからだ。
人間はコンピューターに支配されたいんだ、たぶん。
決定を、手段を、コミュニケーションを、娯楽をコンピューターに委ねてしまった結果、人間は「自ら思考する」ことを放棄してしまったように思える。
機械の手の平で踊っていたいだけなんだ。
私はなんとかそれに抗おうとはしてるんだけど、すでに機械の手の平にいるんだ。
それに気付きたくないから、抗いのスタンスを取ってるんだと思う。
それまで無くても生きてこられたのに、その恩恵を受けたばっかりに、もうそれ無しでは生きていけないというものがたくさんある。
物語中のマザーコンピューターもSFの作り話ではなくて、もうすでに現実に起こっていることなんだと、描いていた当時の手塚先生は気付いてたんだと思う。


主人公は山之辺マサトという青年だが、彼が戦争の引鉄となった亡命者である。
彼は戦争勃発時、地上の猿田博士のドームにいたために、戦争に巻き込まれずに済むが、そのドームにも放射能が漏れ入り、猿田博士と、マサトと同じ亡命者のロックは死ぬが、マサトは火の鳥の力で死なない体となり、最後の人類として生き残る。
ネタばらしをすると、マサトは死なないので、肉体は朽ち果てても存在は地球に残り、新たな生命の進化を見守り、新たな人類に「神」と呼ばれる存在になるのだ。
ひとり生き残ったマサトの苦しみ。
何度も自殺を試みるが、死ねない。
人口冬眠のカプセルを見つけ、それが開封される五千年間、ずっと心待ちにいているが、開けてみたら粉々になってしまっていたときの悲しみ。
ロボットや人口生命を開発してもうまくいかない。
とうとう存在だけになり、新たな人類が誕生、自分ごときが彼らに「神」と崇められる滑稽さ、新たな人類の哀れさ。
『未来編』とうタイトルだが、後半は『原始編』とも『創世編』とも呼んでいい内容。


猿田博士は、『火の鳥』のレギュラーと言っていい存在。
時代や境遇や名前は変わっても、その醜い鼻を持つ風貌は、作品のどこかに登場している。
誰かが言っていたけど、モデルは手塚先生自身なんだろう。
非常に強欲で、愛を求めていて、人間的である。
※ちなみに、この巻のどこかに「手塚治虫の50代目の孫」が出てくる。





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Last updated  December 25, 2005 11:56:45 AM
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