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March 19, 2006
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陽だまりの樹(7)
陽だまりの樹(7)


いよいよ最終巻。

万二郎率いる歩兵隊の初陣の相手は、楠音二郎率いる真忠組。
浪人と農民の集団に、歩兵隊は見事勝利。
万二郎はその最中、音二郎の妹・綾を見初めてしまう。
後日、綾は「兄の敵」と、万二郎を狙うが、はずみで後頭部を通打。
綾は植物人間に近い状態となり、伊武谷家の世話を受けることに。
楠音二郎は、万二郎の父を斬った男であり、父の仇の妹の世話をすることに抵抗を感じる伊武谷家。
万二郎の母は、万二郎が上方へ出張中、綾に水・食べ物を与えず飢え死にさせようとする。
この万二郎の母が怖い。
般若であり、最後の最後、強烈なインパクトがあった。


坂本龍馬登場。
これもなんかただの骨太男に見える。
こちらももう少し活躍させて欲しかった。


歩兵隊の不祥事でお役御免となった万二郎。
謹慎中に幕府建て直しのクーデターを画策するも、時代の流れを読みきれずに断念。
すでに大政奉還が済み、鳥羽・伏見の戦いで幕軍敗北、大坂から夜逃げの如く江戸へ戻ってきた慶喜は新政府軍に恭順の意を示し、西郷隆盛と勝海舟による江戸城無血会場の談判も終了。


クーデターを断念した万次郎は、奇跡的に回復した綾と祝言を挙げる。
しかし、その当日、万二郎は上野彰義隊に参加を決意。
離縁状を出して、上野へ向かう。
万二郎率いる歩兵隊の活躍で、彰義隊は新政府軍相手になんとか持ちこたえる。
新政府軍は、最新兵器・アームストロング砲による砲撃を開始。
遠距離からの砲撃により、彰義隊は大打撃を受け、万二郎も砲撃により、帰らぬ人となる。
この彰義隊のくだりは、映画を見ているようで凄い。
また、万二郎も砲撃により死んだと思われるが、実は生きているのではないか、と
思わせぶりである。


彰義隊壊滅後、西郷隆盛が伊武谷家を訪問、遺品を渡し、線香をたむける。
そこへ良仙が一言。
「歴史にも書かれねぇで死んでいったやつがゴマンといるんだ」
この良仙の言葉が、架空の人物・伊武谷万二郎と無名の人物・手塚良仙を主人公としたこの作品の大テーマであっただろう。
歴史に名を残した人物を主人公にすれば、ドラマティックな展開になるのは当たり前である。
歴史に名を残さずに、大激動の時代を描くことこそ特に難しく、手塚先生の技量には感嘆せずにおれない。


最後は、西南戦争で政府軍の軍医として九州へ向かう手塚良仙でしめられている。
良仙は、九州で赤痢に罹り、大坂の病院に送られ、そこで51年の生涯を終えたらしい。そして、
「私、手塚治虫は彼の三代目の子孫に当たる」
と、終わっている。





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Last updated  March 29, 2006 01:07:00 PM
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