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最近、北朝鮮が国境警備隊に対する大々的な検閲を行っていると、内部消息筋が2日、伝えた。
住民の脱北を国境警備隊員がほう助したとの判断に基づいて、関連者を摘発し、厳罰するように金正恩が指示を下したと伝えられた。 警備隊員を対象にした集中点検は、今年に入って初めてだ。 国境警備隊が賄賂と引換に脱北や密輸をほう助するのは珍しいことではない。北朝鮮当局のこの様な大々的な検閲の背景には、脱北を防ぐためには脱北者の取り締まりだけでなく、軍の処罰も行われなければならないという問題意識があるからだと思われる。 厳しい検閲が行われている詰所では、警備隊員の脱走が発生したと伝えられた。恵山市ヒェシン洞の詰所では、士官2人が武器を持って脱走したことから、毎日各家庭を調査している。住民は既に中国に逃げたと言いながら、家庭への調査に不満を表している。脱北に関与し、処罰を恐れて逃げたようだと噂されている。 「平壌市の勝湖里(スンホリ)に駐屯する部隊の兵士が女性兵士2人を殺害したうえ、銃器を持って脱走。路地で商売をしていた女性から食べ物を奪おうとしたが抵抗され、その女性を射殺した。さらに保安員(警察官)など2人を殺害して逃走した。まだ逮捕に至っていないので、住民に注意を促すために、数日間続けて通知があった」 これと関連し、豆満江を挟んで両江道の向う側の中国の長白でも検閲も強化されたという。 中国の公安局と国境警備隊が至る所で車両の検問を行っている。北朝鮮の軍人が武器を持って脱走したといううわさがあったが、おそらくこの影響だろう。 今回の検閲によって、中国との密輸で生計を立てていた住民も打撃を受けた。警備隊員らは業者にほとぼりが冷めるまで待つように説得している 北部の両江道恵山(ヘサン)市で、中国との国境警備が大々的に強化されている模様だ。警備強化が始まったのは5月31日。「国境警備総局」の捜査部長が直々に恵山市を訪れ陣頭指揮し、国境警備隊の旅団長も国境巡察に同行しているという。 また恵山市内では、保安員(警察官)と金正恩(キム・ジョンウン)氏が直接指揮するとされる公安組織『特別機動隊』が展開し、金正日総書記の写真展示施設を警備するなど、異例の厳重さだという。理由は中国側から爆薬が密輸されて入って来ていることが問題になっている。 5月に入ってから中国との国際連絡橋の税関に検閲(査察)が入って、現在通関業務が全面停止しており、そのため密輸が急増している。 この一年ほど、北朝鮮各地で兵士が部隊から脱走したり、住民の家畜や食糧を盗む、一般人に集団でからんで金品を奪うという、強盗まがいの行為が増加している。 軍隊への食糧供給が相当減らされているため、若い兵士に栄養失調が蔓延している。入隊して数ヶ月もすると、みるみる痩せしまうのが当たり前になっている。 2月4日に茂山郡の公設市場で、軍人の集団と市場の商人の間で大きな喧嘩が発生した。兵士たちが興奮状態だったので、オルム(覚せい剤)をやっているのではないかと、住民の間で噂になっていた」。 軍隊の食糧不足は、トウモロコシが収穫される8月末まで続くものとみられる。 90年代後半の社会混乱の中で、平壌でも多くの餓死者が発生した。その後も今日まで経済の復旧は成らず、最も優待される平壌ですら食糧配給は遅配欠配が日常茶飯事である。 政府の言うことを聞いて配給だけを待っていたのでは飢え死にしてしまう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年06月04日 21時04分14秒
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