|
カテゴリ:カテゴリ未分類
ドイツを中心に腸管出血性大腸菌の感染が拡大している問題で、同国北部ニーダーザクセン州のゲルト・リンデルマン農相は5日、感染源はもやしの疑いがあるとの見解を示した。。しかし6日には、初期検査の結果、同農場のモヤシなど発芽野菜からO104は検出されなかった。発症次期から時間がたち過ぎているため特定できないとした。O157から変異した可能性もあるという。
リンデルマン農相は同日会見を開き、リューネブルク郊外の農場で生産されたもやしを検査したところ、暫定結果ではあるがEHECが検出されたと発表した。 もやしは悪くなりやすいから、茹でるか、炒めるかします。決して、日本では生で食べたりしません。 腸管出血性大腸菌(EHEC)が怖いのは、EHECから分泌されたベロ毒素により、あらゆる生物の細胞内に存在するリボソームのRNAの情報からタンパク質を合成するという働きを阻害されるからである。 腎臓にベロ毒素が作用すると、溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こす原因になり、生命に関わる。ベロ毒素産生性大腸菌(VTEC)とも呼ばれる。 ベロ毒素(ベロトキシン)の存在は1977年カナダの研究者により報告された。ある種の大腸菌がベロ細胞に対して致死活性を有する物質を産生することをみいだし。ベロ毒素と名付けた。 1982年アメリカで発生したハンバーガー食中毒事件の原因菌として腸管出血性大腸菌が発見され、本菌が産生する毒素はその抗原性やサブユニット構造が志賀赤痢菌が産生する志賀毒素(シガトキシン)に類似していることから、志賀毒素様毒素と名付けられた。 感染症の治療法として一般的な抗生物質を投与すれば、腸管内でEHECが死滅する際に大量のベロ毒素を放出し、症状は悪化する。治療は如何に腸管内のベロ毒素を吸収するかにかかっている。 血便などが著明でなくても、重症合併症を起こることがある。EHEC感染では、約半数が出血性大腸炎を起こす。出血性大腸炎を起こした人の10~30%が、HUSを合併し、急性腎不全を起こす。HUSを起こした人の20~30%は、脳症を併発する。脳症を起こした人の約10~20%は、死亡する。 大腸菌のO157株は恐ろしいバクテリアである、血だらけの下痢と時々致命的となる腎不全を引き起こす。 牛肉産業を最前線にして、毒性大腸菌は牛の腸で生まれる。 千葉県は5日、同県旭市の保育所に通う1歳女児が下痢などの症状を示し、検査でこの女児を含む15人から腸管出血性大腸菌O145を検出したと発表した。重症者はなく、いずれも回復に向かっているとしている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年06月07日 09時37分09秒
コメント(0) | コメントを書く |