太陽光や風力エネルギーはコスト高ですが、極めて経済的な緑の原油がある。
これはバイオケロシンと言うもので、航空機用ジェツト燃料となる。KLMオランダ航空は22日、9月からアムステルダムーパリ間の路線200便以上に、バイオケロシンを50%使用した燃料を導入すると発表した。バイオケロシンとは植物油由来の低分子脂肪酸を主とした灯油成分に近い燃料油です。
現在米国では1日あたり2000万バレルの原油が消費され、そのうち300万トンを航空業界が消費しているという。しかし、米国とブラジルの砂糖の生産量は1日50万バレルにすぎず、それをすべてジェット燃料の製造に使ってしまうと世界的食料危機を招くそうだ。
藻は塩水で満たした浅い非農業用の水田で栽培が可能であり、例えば、沿岸の海でも 拡散防止を図れば、際限ない燃料資源になる。赤潮発生(有害藻類ブルーム)を回収して資源化するとか、滋賀県の琵琶湖などの湖でも藻は大量発生しやすい。
現状では藻類が大発生した場合に海水中の酸素濃度が低下するため、海面直下に於いて多くの魚が死んでしまうことがある。藻の種類によって有毒成分を出す。
有色の植物プランクトンこそ海洋で光合成が出来る性質をもつ。環境問題を逆転させて資源に使えばよいのではないか。
大型海洋生物のエサが小型の魚類であり、そのエサに動物プランクトンがいるが、植物プランクトンが大発生すると下層の動物プランクトンが減り、魚類が減る。今の海洋生物の危機は海面を覆う植物プランクトンが増えすぎた為の酸欠である。
世界の海洋生物が大量絶滅の危機に直面していることが、各国の科学者らによる暫定報告書で明らかになった。
報告書は、海洋研究国際計画(IPSO)の呼び掛けで今年4月、英オックスフォード大学での会議に参加した18団体、27人の専門家チームが、国際自然保護連合(IUCN)と共同でまとめ、21日に国連へ提出した。
会議では、海洋の汚染や酸性化、水温上昇、魚の乱獲、酸素濃度低下の影響を総合的に検討し、地球史上で過去5回あったとされる大量絶滅期と同様の条件がそろっているとの結論が出た。今後一世代のうちにサンゴ礁が消滅するなど、海洋の生態圏全体が失われる恐れがあるという。
報告書は、生態系の破壊が予想以上の速さで進行していると警告。一部の魚は、行き過ぎた商業漁業によって以前の1割以下まで減ったとも指摘している。
IPSOの研究責任者を務めるオックスフォード大のアレックス・ロジャーズ教授はCNNとのインタビューで、大気中に放出されて海洋に吸収される二酸化炭素(CO2)の量はかつてない勢いで増加していると話し、CO2サイクルの乱れは過去の大量絶滅でもみられたと強調した。
富栄養化によって植物プランクトンが大量発生する現象は海では赤潮、陸水ではアオコと呼ばれ、生態系に深刻な影響を与える。