結論は韓国は悪者
「慰安婦像」が設置された米国で韓国ロビーによる「日本叩き」が過熱している。
ソウルでは元慰安婦らがベトナム戦争時における韓国軍の蛮行を告発。「慰安婦」を人権問題に格上げして日本を貶めるはずが、自らの首を絞める事態に発展しているという。
そもそも慰安婦像は「日本人を貶めるシンボル」ではなく、「女性の人権を守るためのシンボル」でなくてはならなかった。普遍的なテーマを掲げることで、より幅広い団体の支持を呼びかけて運動を拡大しようとする狙いがあった。
「カリフォルニア韓国系米国人フォーラム」(KAFC)がグレンデールで反日大連合の構築、在米邦人社会の分断を進められた背景には、これまで運動の主軸にしてきた日本政府に対する謝罪・補償要求をひとまず棚上げし、「女性の人権を守るための聖戦」というスローガンを掲げたことがある。だから米国社会に受け入れられた。
「撤去提訴」から約2週間後の3月7日、一部の韓国人元慰安婦とその支援団体「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)代表が記者会見を行ない、ベトナム戦争に参戦した韓国軍による「ベトナム人女性に対する性暴力や民間人虐殺」について朴槿恵政権が謝罪し、法的責任をとるよう訴えた。
ソウルに慰安婦像を建てる活動をした挺対協はKAFCと密接な関係にある。挺対協も「女性の人権」を掲げてベトナムへと“戦線拡大”したわけだ。
だが朴政権が、ベトナムで韓国軍が行なった虐殺や性暴力を簡単に認めることは到底出来ないのである。
1998年ベトナムを訪問した金大中大統領が「不本意ながら、ベトナム国民には苦痛を与えたことを申し訳なく思う」と謝罪した際、当時野党ハンナラ党副総裁だった朴槿恵氏は「金大中大統領の歴史認識を憂慮せざるをえない。参戦勇士の名誉を著しく傷つける」と非難した。後に大統領になる人間がよく言ったものだ。
他国の軍隊にも同様の制度はあったし、元慰安婦たちの訴えも、終戦による賃金未払いなどの金銭闘争だった。それに対し、韓国軍がベトナムで犯したレイプや虐殺は時代を問わず重大な戦争犯罪であり、韓国政府が全責任を負わなければならない。ちなみに従軍慰安婦問題を事あるごとに訴えてきた朴槿恵大統領は米国社会を知らなかった人として大恥をかく事になるだろう。側近に知恵者はいなかったのか