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電光庭師のLEDイルミネーション講座

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2012.07.11
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カテゴリ:アート
京都国立近代美術館で開催された
「KATAGAMI Style もう一つのジャポニスム展」
に行ってきました。


浮世絵がヨーロッパの近代美術に大きな影響を与えたことは有名ですが、
着物などを染める際に使われた「型紙」
が大量にヨーロッパに持ち込まれ、
あらゆるデザインに用いられたことはあまり知られていません。



その直接的、応用的活用は、
絵画、ポスター、陶芸、工芸品、テキスタイル、家具、カーペット、食器、建築
などあらゆるものに使用されています。
今回の展覧会で、型紙のヨーロッパへの影響の大きさに
、僕は大きな驚きとショックを受けました。


最も型紙がヨーロッパ各地であらゆるデザインに多用された時代は
19世紀後半から20世紀にかけてであります。
ヨーロッパの芸術家、工芸家たちは、
型紙のデザインの持つ多様性、斬新な構図、精緻な技法に魅了され、
自分たちの作品に応用することがブームとなり
「ジャポニスム」という現象が起こったようです。


これらの大量の型紙が欧米に渡っていった理由は
、明治維新以降、西洋の服装が流行りだし、着物を着る人が減ってきたこと、
またヨーロッパ式の染色方法が導入され、
日本古来の型紙染が次第に時代から見捨てられていったことによります。


廃業した染屋さんが道具とともに手放した型紙は
大量にヨーロッパに渡っていきました。
そして、本来の用途とは違う形でそのデザインが
あらゆるものに利用されていったようです。


この歴史的事実そのものがとても興味深いだけでなく、
日本人としてこれほど自尊心を高められることはないでしょう。
おそらくこれらの事実を知るヨーロッパの芸術関係者や、
知識層たちは日本の文化度の高さを大いに敬服していると思います。




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Last updated  2022.06.10 20:16:09
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