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2004年08月17日
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テーマ:司法全般(518)
カテゴリ:司法試験関連
ロースクールか。
法科大学院において学部の成績もかなり重視されることが明らかになりました。その結果、大学レベルで実体法の勉強に力を注ぐようになり、ローでも相当程度のプレッシャーの下で勉強するようになるわけですから、結構な力が付くと思います。
現行司法試験においては、正確かつかなり詳細な知識が択一レベルでは少なくとも問われてきました。論文レベルでも基礎的な知識について確実な理解と表現が問われてきました。

今のロースクールでは、かなりきちんと勉強はしていると思います。あとはどれだけトレーニングをするかだと思います。
はっきりと言いますが、別に講義受けているだけで賢くなるわけでは全くありません。あと、講義を受け、自分で疑問を持って資料を調べて、理解しても、別にそれをすぐに使えるようになるほど法律は簡単ではないですし、新しい問題に遭遇したときにどう考えるかという発想が身に付くわけでもありません。
現行の受験生というか、今までの合格者がそれなりに評価されるのは、私は答練などのアウトプットのトレーニングを異常に積んでいるからだと思います。
アウトプットするには、かなりの理解と記憶の定着を必要としますし、あーっと、論点ブロック暗記しただけで司法試験受かると思っている人がいたら、たぶん一生受からないのでよくよく思い違いを直すと良いと思います。
理解と記憶の定着があるから、新しい問題や今まで自分が考えたことがない問題でも、基礎となる知識と理解と整合性を持ちつつ、解決策なり対応策なりを見出せるのだと思います。
整合性を持つと言うことは、論理的に矛盾なく、納得のいく説明があると言うことです。自然科学ではないので、価値観に基づく論理性というところはありますが、理屈が通っていることは前提として必要です。

なんで択一が難しいかというと、おそろしく正確な知識と理解が問われるからです。一見些末とも見える法律知識でも、その知識は条文とその趣旨、価値観との関連で出てくるものであって、単体としてのつまらない知識ではなく(単体として覚えるような頭の使い方をしていると、基本的に受験は長期化しますし、応用力がなくなります。)、総体としての科目ごとの理解がバックにあり、それでいてその論理性なり整合性なりを緻密に問うてくるというところがあります。

択一レベルの知識を1つ1つ理解するのは、多少時間はかかるにせよ、きちんと勉強して説明を受ければ誰だって出来るようになると思います。
これから出てくる新しい知識を1つ1つ理解していくことはもちろんいつまで経っても変わらないのですが、理解の基礎となるベースの知識というのは確固足るものである必要があるし、確実なものでないときちんとした法律的な発想が出来ないと言う点がもっとも問題です。
憲法は価値観のレベルで、民法は実体法の基礎、解釈学のベースであるという点で、刑法は罪刑法定主義との関連で、両訴訟法は手続法のベースという点で欠かせないもので、それについて何らかの方法で基礎的な知識を確実なものにして欲しいと思います。

ロー生はたぶん時間はないかと思いますが、一学期で成績が悪かった科目については、きちんと答案を書き直すことをお勧めします。追試を受けてそれで良かったからいいや、というのではなく、知識を確実なものにすること、誰かに説明できるくらいに丁寧に答案を書き直すくらいの勢いでやることが非常に大切になってくると思います。
たとえあなたが優秀な人間でも、あなた程度に優秀な人間はいくらでもいます。その中でおごらず、確実に基礎を固めていくことで、あなたは一歩抜きんでます。
正直に言って、ローで講義を受け、中途半端に分かった気になっている人に負けるほど現行の合格者連中は甘くありません。ただ、多くの科目を早い段階で広く学ぶことの出来る時間と教育的環境があるロー生は、しかも実務家教官まで巻き込んで授業を受けられるロー生は、油断することなく基礎的な知識を確実にしていけば(そのためにはアウトプットの練習、すくなくとも試験問題の復習など)、相当に力を付けられる状況にあります。是非とも頑張ってほしいと思います。そうしたロー生が実務に出てくれば、現行試験で受かってきた人間にも良い刺激を与えるでしょうし、法曹界のレベルアップにつながるのではないかと思います。
あとは、あんまり商業ベースに、というかお金勘定に走らないで欲しいということくらいでしょうか。公設事務所に行く人が全くいなかったり、都会で職にあぶれたから地方に行くなんて言う傲慢な考え方は持って欲しくないです。

現行受験生の人へ。
正直言って教育的な環境ではロー生に負けていると思います。ただ、ロー生はまだまだ宝の山を使いこなせていないと思います。
自分に甘えず、基礎的なことをきちんとこなし、トレーニングを重ねてください。弱点を把握し、弱点を克服すること。日々の勉強だけしか出来ることはありませんが、それでも頑張ってほしいと思います。

ではではまた。


http://www.asahi.com/national/update/0817/002.html

袴田事件が再審にかかるようです。前期の白表紙でお目にかかった覚えがあります。
基本的に刑事弁護の白表紙では、無罪事件なり再審になるような事件の記録をもらうので読み物としても結構面白いと思います。
先日の宇和島事件、元交際相手の通帳から預金を出したとか出さないとか言う事案ですが、後に流しの窃盗で真犯人が捕まり、既に弁論終結後で、一審判決直前の段階になっていたのにもかかわらず、期日の延期、弁論再開となり、論告段階で検察官が無罪求刑をするという異例の事態になったという事案です。

著名な無罪事件やえん罪とおぼしき事案は、判決文自体は判例タイムズや判例時報などでも見ることが出来ますし、あるいは、そういった本を探してきて、物語として読むのでも良いですし、その本の判決日をチェックしておいて、判決集などに当たってみるのも面白いと思います。
あと、論文試験が終わった方や時間に余裕のある方は、もうそろそろ裁判所の休廷機関も終わるでしょうから、裁判所に行って刑事事件を傍聴するのもよろしいかと思います。
手続の流れや証人尋問の際の手続、事案によっては遮蔽措置やビデオリンクなども見ることが出来ると思います。
法廷ごとに予定表が出ていますし、大きな裁判所であれば、受付の所に期日簿があるので、それを見ながら、あるいは受付の人に色々聞いてみるのも良いと思います。

とりあえず傍聴に行って、自分はどういう法律家になりたいのか、思いを馳せてみるのはいかがでしょうか。モチベーションも上がるのではないでしょうか。

ではではまた。





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最終更新日  2004年08月17日 22時14分06秒


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