「やさしい猫 : 中島 京子」(入管問題に鋭く切り込むハートフルな物語)
・夏休み旅行の友に選んだ一冊。往路の飛行機の中で涙うるうるになってしまいました。・入管問題を題材に心優しい普通の人たちが辛い思いを乗り越えて生きる希望を得ていく物語、入管問題に鋭く切り込むハートフルな物語だ!憤りを感じながらもめっちゃいい話で涙無くては読めませんでした。やさしい猫 (単行本) [ 中島 京子 ]価格:2,090円(税込、送料無料) (2024/7/25時点)楽天で購入2023/7/13読了・地元名古屋の入管で起こったウィシュマさんの死亡事件もあるし、ワシが勤務する医療法人でも在留資格のない無保険の人たちを無料低額診療で診療しているので入管問題は身近であったはずなのだけど・・・今までは何となく理屈で、正義感で分かっていたような気になっていただけかもしれない。様々な理由でオーバーステイになって在留資格を失った人たち、知らなかったのだけど日本で生まれたにも関わらず彼らの子どもたちも在留資格がなく日本人としての人権がない、しかも犯罪者のような監視対象になっている(小説の中の話だけどおそらく事実でしょう。)。たくさんの論文や記事を読むより1冊の小説の力を感じる作品でした。・中島さん、「長いお別れ」も良かったけどますますお気に入りになりました。・社会派小説にカテゴライズしたけどハートフルな小説でもあります。