カテゴリ:環境一般
かつて、小川・田んぼで普通に目にした「メダカ」ですが、
絶滅危惧2類(VU 絶滅の危険性が増大している種)に指定されています。 これに関連して、ちょっと気になったニュースです。 「外来淡水魚4千匹どうする 蚊の駆除用、放流できず(共同通信 5月21日)」 徳島市が放流してきた「カダヤシ(北米産)」が、外来生物法の 「特定外来生物」に指定され、 放流も譲渡もできず、処分せざるを得ない状況になっています。 カダヤシは、メダカに似た体長3-5センチの淡水魚です。 カダヤシ(蚊絶やし)の名前の通り、蚊の幼虫を好んで食べるため、 蚊の幼虫のボウフラ駆除のために世界各地へ導入されています。 なぜ、カダヤシが特定生物種として指定されて問題となったかと言うと・・・ 攻撃性の強いカダヤシが、メダカを駆逐しているおそれもあるからです。 (水槽内では、メダカの尾鰭を食いちぎったり、仔魚を捕食といった話もある) メダカは、河川のコンクリート護岸化や水田の放置による生息空間の減少、 農薬使用による減少とともに、 外来魚のカダヤシの移入により生息域を奪われて絶滅の可能性がある・・・ そんな背景があります。 メダカだと思って捕まえたら、実はカダヤシってことも。 外来生物種と言うと、ブラックバス・ブルーギルを思い浮かべますが、 小さな、カダヤシにも注意する必要がありそうです。 <参考資料> ・カダヤシ(環境省の外来生物種一覧) http://www.env.go.jp/nature/intro/L-sa-04.html ・メダカかカダヤシか!! あなたがとったメダカはどちら? http://www.sing.co.jp/haru/haru43c.htm(←メダカとカダヤシの違いはココ) ~♪ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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私のblogの方へもわざわざコメントに来ていただきありがとうございました。
外来魚という話は「素敵な宇宙船地球号」なんかで見たことがありますが、イメージ的には大きな魚(~_~;)メダカに見誤る魚だと本当に対処が難しいですね。 でもやっていかなければいけないこと。前向きにがんばりたいです。オゾンホールの話、とても救われた気がします。小さなことも無駄じゃない!私もできることをがんばろう!と思いました。 (May 22, 2006 09:27:51 AM)
気にしてないと全く気がつかないですね~~
ボウフラ駆除か種の保存か? この関係の選択は他のエコの問題でもありそうなことですね~ 「種の保存も出来てボウフラ駆除もしてくれる」 そういう選択はないものでしょうかね~~ (May 22, 2006 10:50:40 AM)
カダヤシ、知りませんでした。
人間の都合(蚊の駆除)を優先させてしまった結果、 生態系のバランスを崩してしまっているのかな~ と感じます。 (May 23, 2006 06:20:13 AM)
北アメリカ原産のワニに似た古代魚「アリゲーターガー」の話・・・
私も見ました! 鋭い歯を持つ巨大の外来魚は、とてもインパクトがありますね。 そして、メダカは小さいですが、頑張っている人たちが沢山います。 何とかなるといいですね♪ (May 23, 2006 07:13:13 AM)
ビオトープなどで、ボウフラ対策としてメダカを放流することも多いです。
この時放すのは、もちろん「カダヤシ」ではなく、 そして、市販の「ヒメダカ」でもなく、周辺地域に生息する「クロメダカ」です♪ (May 23, 2006 07:13:30 AM)
実は私も・・・詳しくは把握していませんでした(汗)
特に、「カダヤシ」の言葉が出てこなかったんですよ。 蚊を絶やす意味の「カダヤシ」だと聞いて、一発で頭に入りました。 いや~ 調べていて、とても勉強になりました(笑) (May 23, 2006 07:13:54 AM) |
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